サンクスギビングデー
出典: Jinkawiki
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サンクスギビングデーとは
アメリカ合衆国とカナダで行われている感謝祭のひとつである。英語では、Thanks giving Day、Thanks giving、Turkey Dayと呼ばれている。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日がサンクスギビングデーとされている。アメリカ合衆国でのサンクスギビングデーの祝い方は、毎年11月第4木曜日のサンクスギビングデーと、翌日のアフターサンクスギビングデー、そして土日を合わせた4連休を設け、学校、会社、公共機関などのほとんどが休みとなる。水曜の夜には、皆が故郷に帰るための大移動を開始する。この日は、高速道路や交通機関が1年で最も混雑する。そして当日は七面鳥やパンプキンパイなど、サンクスギビングにちなんだ料理や、それぞれの家庭の定番料理など、あふれるほどのごちそうを家族や親戚で囲み、食べ物を与えてくれた神に感謝し、アメリカンフットボールや、各地で行われるパレードのテレビ中継を見ながら楽しく語らう、というのが一般的な過ごし方である。
サンクスギビングデーの起源
サンクスギビングデーの起源は1621年、イギリスからアメリカに移住したピルグリムたちがアメリカでの初めての収穫を神に感謝し、冬を越す知恵を授けてくれたネイティブアメリカンを招待して祝宴を催したことに由来している。この最初の感謝祭のちょうど一年前の1620年9月、ピルグリムを乗せたメイフラワー号はイギリスを出発し、2ヵ月間の苦しい航海の末にアメリカに到着する。しかし新天地で彼らを待っていたのは厳しい冬。満足に食べ物もなく、最初の冬を越す間に多くの仲間を失うこととなった。そんな彼らを救ったのが先住民のネイティブアメリカンである。彼らの知恵のお陰でピルグリムたちは次の冬を充分越せるだけの収穫を得ることができたのである。ネイティブアメリカンに感謝を捧げるため、ピルグリムたちは彼らを招待し、丸3日間の祝宴を行った。長いテーブルに七面鳥や野菜が並べられ、感謝の祈りが捧げられる。これが今現在のアメリカのサンクスギビングデーでも引き継がれているのである。
参考文献
・亀井俊介 『アメリカ文化事典』 ・大島良行 『アメリカン・ホリデー』