モモ

出典: Jinkawiki

2010年2月2日 (火) 23:28 の版; 最新版を表示
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モモ

1973年ドイツの作家ミヒャエル・エンデ(1929-1995)によって発表された児童文学。


あらすじ

とある街に現れた「時間貯蓄銀行」という名前の灰色の男たち。彼らは「時間泥棒」であり、街の人々の時間を盗んでしまった。街の人達は時間を盗まれたことで心に余裕が無くなってしまう。 そのとき現れるのが友人の話を良く聞き、本来の自分自身を取り戻させてくれるという不思議な能力を持つ少女モモ。モモは仲間たちと一緒に冒険をする。そして盗まれた時間はモモたちの冒険によって取り戻され、街には元通りの平和で暖かい日常が戻ってくる。現代の人々に対して忙しいあまりに生きることの本質を見直させようとする警告的な意味合いも含まれている。


映画化された『モモ』

1987年西ドイツ・イタリアにてヨハネス・シャーフが映画化した。

キャスト

モモ:ラドスト・ボーケル

ホラ:ジョン・ヒューストン

ベッポ:レオナルド・ポリステ

ジジ:ブルーノ・ストリ

ニコラ:マリオ・アドルフ

ミヒャエル・エンデ:ミヒャエル・エンデ


原作者のミヒャエル・エンデは初めて自分の作品が映画化された『はてしない物語』の完成度に納得できなかったため、『モモ』が映画化される際には自分も出演し、自らが制作を指揮することとなった。


ミヒャエル・エンデとシュタイナー教育

ミヒャエル・エンデは17歳のとき知人の紹介によってシュタイナー学校に転校している。エンデは落第も経験していて、少し問題児であった。シュタイナー学校の教育方針にすぐにとけ込めたわけではないといわれている。しかし、シュタイナー学校の自由な校風はエンデの学習意欲をかき立てるような効果をもたらした。自発的に学ぶことのすばらしさをシュタイナー学校でエンデは見いだした。 エンデとシュタイナー教育は結びつくところがあり、エンデはシュタイナー教育の申し子だといわれることもあるが、実際にはエンデにとってシュタイナー学校はさほど影響力はなく単なるもの珍しさが程度であったともいわれている。




参考文献

『モモ』 ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳  『シュタイナー再発見の旅』 子安美知子著 小学館  


  人間科学大事典

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