相撲

出典: Jinkawiki

2010年2月8日 (月) 21:02 の版; 最新版を表示
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概要

相撲は、腰にまわしを巻いたはだかの2人が土俵上で取り組み合い、相手を押したり、ついたり、投げたりする競技である。相手を倒すか土俵の外に出すかで勝ちになる。相撲は日本固有の宗教である神道に基づいた神事であり、日本国内各地で「祭り」として「奉納相撲」がその地域住民により、現在も行われている。健康な体と恵まれた体格を持った男性が、己の力を発揮し、神々に敬意と感謝を示す行為であるので、そのため礼儀作法が非常に重視されている。相撲は千数百年前に始まり、今のような形になったのが江戸時代である。力士は、江戸時代の一般の髪型であるまげをゆっており、審判役の行司も約600年前の侍と同じ服装をしている。力士が取り組み前に、土俵の上で塩をまくのも神聖な土俵を清める意味があるなど、日本の伝統文化を残しているのである。そのため日本の歴史と伝統、文化を表すスポーツとして国技とも呼ばれ、国民に理解されている。サッカーや野球など日本にはさまざまなプロスポーツがあるが、日本で最も古いプロスポーツは相撲である。


相撲の勝負

相撲は土をかたく固めた土俵の上で行われる。四角形の台の上に俵で作った直径4メートル55センチの円があり、この円内が競技スペースになる。伝統的に力士の年齢・身長・体重に関わらず無差別に行われる。自分の取り組みの順番になって四股名(力士の名前)を呼ばれた力士は土俵に上がり、四股を踏んだ後、清めの塩を土俵にまき、相手の動作に合わせて腰を落とし、仕切り(いつでも立ち上がれる体勢)に入る。相手と呼吸を合わせ、両こぶしを一度下ろして立ち上がり、試合開始となる。行司は、力士の取り組み中、技をかけているときは「残った」、両者動かないときには「はっきよい」(発気揚々=さあ、がんばれの意味)と声をかける。勝敗が決したとき、それがどのような技によるかを判断したものが決まり手である。当然様々な場合があるが、公式な決まり手として、投げ・掛け・反り・捻りを中心にしたものがある。かつては四十八手と言われたが、現在では大相撲協会が77の技名と技でない決まり手5(勇み足など)を決めており、そのどれかに分類される。 また、このほかに8つの禁じてがある。握りこぶしで相手を殴ること、目やみぞおちなどの急所をつくこと、相手のまげをつかむことなどは反則負けになる。


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