シュタイナー教育 教育実践の特徴

出典: Jinkawiki

2010年2月11日 (木) 17:51 の版; 最新版を表示
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シュタイナーは「現代の人間はスズメバチのようである」とし、頭脳ばかり発達して意思が伴わない状態におかれていることを危惧した。シュタイナー教育の目指すものは、宇宙にある諸物事の理念を、人間と結びつけて理解し、それによりミクロコスモスとしてのわたしを活き活きとした理念で満たすことである。その手法として、芸術が重要視される。芸術を通して人間の4層に働きかけることが教育実践でとくに注目されることである。


オイリュトミー

シュタイナーが提唱した身体表現のひとつで、これを子供の発達段階に合わせて教授する教育オイリュトミーの授業がある。音楽のリズムに従って優美に歩いたり、詩を唱えながら言葉の響きに従って体を動かしたりする。


フォルメン

ものの形(Gestalt、ゲシュタルト)の理解のための学習であると誤解される事がしばしばあるが、フォルメン(Formen)は有機的な動きのフォルム(Form)を把握するためのアプローチであり、幾何の授業とは一線を画する。 フォルメン線描は、「かたち」にではなく「描くこと」に重点がおかれている。 線で形を描く、その一見単純な行為に浸るうちに人間の内なる動きと線描が結びつき、相互が作用しながら新しい形が生み出されていく。そこに宿る動きと呼吸のリズムは、すべての教科と芸術活動の基礎となるとされ、フォルメン線描が一番重要とされている。 水彩は、幼稚園からやりるが、フォルメン線描は、小学校に入ってから行う。 文字を習うまえに手を器用にすることや、これまでオイリュトミーで体験した直線・曲線、渦巻き、鋭角、鈍角などの動きを紙上に軌跡として残す作業をし、文字の習得に備えるという目的がある。 しかし、もっと重要な目的は、人間の中にある、エーテル体(生命体)とよばれるものに作用を及ぼし、生命力を育てることにある。人間の内面に働きかけ、様々な感覚を活性化させ、調和をもたらす働きをすると考えられている。特に運動感覚とバランス(均衡)感覚を自我の働きに結びつけることに重きをおいている。


シュタイナーは、いわゆる5感(視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚)を外から受ける刺激として、外部感覚と表現し、内部からの衝動として湧き上がってくる感覚、運動感覚、均衡感覚、生命感覚の3つを内部感覚と呼んでいる。調和というのは、この外部感覚と内部感覚の調和ということでもある。

参考文献  ・blogs.yahoo.co.jp/kushipy/36738386.html       ・ja.wikipedia.org/wiki/シュタイナー教育


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