自己実現
出典: Jinkawiki
2010年2月12日 (金) 13:14 の版; 最新版を表示
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自分の隠れた可能性に気づき、自分を理解し、一人の完全な人間として自分を確立しようとする動機を意味する。ドイツの神経科医ゴールドシュタインが導入した用語。
ゴールドシュタインの「自己実現」という考え方は、人間性心理学の中心人物、マズロー、パールズ、ロジャースらの人間観、治療観に大きな影響を与えた。自己実現という概念が病理現象や異常現象の探求に偏ってきた従来の心理学研究から、より健康で人間のあるべき姿を描き出せる心理学への転換を促したともいえる。
マズローは「自己実現」を「この言葉は人の自己充足への欲望で、すなわちその人が本来潜在的に持っているものを実現しようとする欲望を意味する。この傾向は人がより自分自身であろうとし、なりうるすべてのものになろうとする欲求とも言いうる。」と説明した。
この自己実現の欲求は通常、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求といった「基本的欲求」が満たされた場合に出現する「高次欲求」であるとマズローは考えた。いわゆる「欲求階層説」である。
参考文献
心理学検定 基本キーワード 実務教育出版