国際学力調査
出典: Jinkawiki
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国際学力調査とは
国際教育到達度評価学会(IEA:The International Association for the Evaluation of Educational Achievement、本部はアムステルダム)が1964年以来4年ごとに行っている国際数学・理科教育動向調査(TIMSS:Trends in International Mathematics and Science Study)と、経済協力機構(OECD)による生徒の学習到達度調査(PISA:Programme for International Student Assessment)のこと。TIMSSが簡単な知識や知識の単純な操作を要求する問題が中心であるのに対し、PISAは多様な知識と能力の組み合わせを要求し、必ずしも正解があるとは限らない問題を設定している。
TIMSSでわかること
日本で問題になっているような「学力」が上がったか下がったか、ということについてはPISAよりもTIMSSのほうが直接的に調べるといってよい。なお、PISAはOECDが実施している性格上、先進国のほとんどが参加しているのに対して、TISSはそうとは限らない。たとえば、今回(2007<平成19>年調査)のTIMSSでは参加国・地域数が前回(2004<平成14>年調査)の41から59に増えたのだが、新規参加国には、ドイツ、デンマーク、オーストリアなどのOECD加盟国もある。また、カナダは、いくつかの州だけが参加しているためそもそも参加国数にカウントされておらず、PISAだ注目されたフィンランドは最初から参加していません。学力調査というと、どうしても順位が上がったか下がったか、トップクラスに位置しているかどうか、といったことばかりに注目が集まってしまいがちである。とりわけ、2003年(平成15)年はPISAとTIMSSが同時に実施されたため、結果が発表された国や地域の中での相対的な位置であることに注意しておく必要がある。なお、TIMSSの調査学年は、日本では小学4年生と中学2年生だ。中2といえば4年前の小4ごとの調査によって、経年比較だけだなく、同じ学年あ小学校から中学校に上がった時の変化も調べるようになっている。
参考
(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2007」http://benesse.jp/blog/20090212/p3.html