イップス
出典: Jinkawiki
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極度の緊張感、精神的なことが原因で筋肉が硬直し思い通りのプレーができなくなる運動障害のこと。
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歴史
イップスという用語は、1930年前後に活躍したプロゴルファーのトミー・アーマーが、この症状によってトーナメントからの引退を余儀なくされたことで知られるようになった。
現在、野球では送球イップスと呼ばれているがこの言葉が浸透する前は、スローイング病と呼ばれていた。送球イップスの呼び名以外に送球恐怖症という名前がついている。
ゴルフでは「ショートパット恐怖症 (twitches)」と呼ばれてきたが、現在ではパット以外にアプローチ、ショットでもイップスの症状が現れてる。
イップスの語源はゴルフから来ているが、現在では野球、テニス音楽、アーチェリー、卓球など腕の筋肉、手首、指先を精密に使うスポーツと音楽奏者に症状が現れている。
原因
プレッシャーによる強迫観念や、自分を責める感情、心による自責感。 過去に大きな失敗したなどの強い残像を残す記憶、 慣れない新しい環境でのプレーや周りの人間関係、自身を喪失させる言葉や態度を受けたり、理想と現実のギャップなどの環境、また、フォームの変更をすることで、心と体の乱れ、怪我をかばったプレーを続けることでの感覚のずれなどがある。
治療
心の圧力を無くし、緊張、不安などのマイナスイメージを無意識のレベルにもってこれるようにトレーニングすることが大事。
例)
イメージング
無意識の働きかけ
感情のコントロール
参考
「健康・スポーツ科学の基礎知識」 スポーツサイエンスフォーラム著 道和書院
「スポーツの傷害と障害をなくす」 田神一美著 筑波大学出版会
「スポーツ障害」 鳥居俊著 ベースボール・マガジン社
「スポーツ障害のリハビリテーション」 山下敏彦著 金原出版