神経症
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
神経症は、不安や恐怖を感じる場合と、感じはしないが行動上の問題をもつ場合とに分類できる。
ⅰ 恐怖性不安障害 特定の対象に対して、異常なまでのフアンヤ不安や恐怖をもつ場合、恐怖性不安障害という。不安や恐怖をともなう神経症の代表である。一般的には恐怖症と呼ばれることが多い。不安や恐怖を抱く対象は、周りの人間からすると深刻とは思えなかったり、理解できない対象であることも多い。他者に対して恐怖を抱く社会恐怖症、他人の視線に対する視線恐怖症、外出して人ごみの中に入ることに対する広場恐怖症、特定の場所や物、汚れなどに対する個別的恐怖症などがある。
ⅱ パニック障害 パニック障害は不安や恐怖をともなう神経症に分類される。パニック障害では、強い不安や恐怖を感じるが、恐怖性不安障害とは異なり、その対象がはっきりとしていない。症状としては、動悸、窒息感、胸が締めつけられるような感じ、めまいなどである。これらの症状が突然激しくおそってくるパニック発作は、前ぶれなく急に起き、数分でおさまることが多い。だがこのパニック発作が「いつ起こるんだろう」「起こったらどうしよう」という不安がもとで、さらに発作がひどくなったり、頻度が増えることもあるようだ。
ⅲ 強迫性障害 不安や恐怖をともなわない神経症の1つである。強迫性障害では自身でも馬鹿げている、こんなことに時間や労力をついやしたくはないと思いながらも、非常に気になって仕方なくなってしまう。たとえば、外出する際に戸締りをしたかどうかが気になって、そのたびに何度も家に帰って確認しなければ気が済まないというような場合である。このような症状がおよそ2週間以上続いて、日常生活に支障が出るまでになると強迫性障害と診断される。12~14歳から発症する場合が多い。
参考文献 学校カウンセリング-教師とスクールカウンセラーの接点- 谷島弘仁 2006