エホバの証人

出典: Jinkawiki

2011年1月9日 (日) 06:13 の版; 最新版を表示
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概要

エホバの証人とは、1884年にチャールズ・テイズ・ラッセルにより創始された宗教団体のことで、聖書は主にものみの塔聖書冊子協会発行の新世界訳聖書を使用している。神エホバとその御子キリストが天と地を支配する「神の王国」(全宇宙的な神の政府)の確立を支持しており、日本に於いては1900年代初頭から「萬國聖書研究團(ばんこくせいしょけんきゅうだん)」という呼び名で活動し、日本支部は「灯台社(とうだいしゃ)」(正式には「燈臺社」)と言う名称で1927年に明石順三によって設立されるも、戦後除名処分を受け、以来エホバの証人と灯台社には直接的な関係はない。信者は全世界(2009年現在236の国や地域)で活動しており、宣教活動を非常に活発に行うことで知られている。自らを1世紀のクリスチャンの復興(真のクリスチャン)としているが、三位一体説の否認などにより基本信条を告白する主流派キリスト教団体からは異端として扱われ、日本では宗教学上「キリスト教系の新宗教」に分類されている。


宗教上の問題

彼らは、旧約聖書時代からキリストの昇天後についても、一貫して血は神聖なものであり食べることは禁じられているという旧約聖書の教えに基づき、血液を食すること拒む。ただし、血抜きの工程を経ている肉はよいとされているが、当然、完全に血が抜かれているわけではないので、あくまでも程度の問題である。これはユダヤ教でも同じである。ただし、エホバの証人においては血を食べることは血を内臓で「消化」するということではなく、体に取り込むことと解釈しているので、血管からの輸血も拒否しなければならないと定義されている。特に輸血拒否に関しては、手術や怪我等で出血がひどいなど輸血が不可欠な場合はその治療を受け入れないため、医師やエホバの証人の医師等で構成される医療連絡委員会が輸血の代替医療を行う病院へ転院措置を行う。しかし、結果として死に至る場合もある。彼らが、輸血による感染の危険性を強調したり、無輸血治療の効用を明らかに医学的に間違った度合いで奨励するなどの活動が現在批判の対象になっている。さらに、大人が死の危険を納得して、輸血を拒否するならば、納得できるとして、そのような判断ができない子供を親の信仰によって死の危険にさらす行為には許されないという世論の声は高い。


参考文献

http://www.watchtower.org/j/20091101a/article_01.htm

http://biblia.milkcafe.to/

http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000512.html

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