累進課税制度

出典: Jinkawiki

2011年1月25日 (火) 12:04 の版; 最新版を表示
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累進課税制度

所得の多寡によって、税率を変える課税方式のことをいう。大きく「単純累進税率方式」と「超過累進税率方式」の2つに分かれる。前者では、所得が一定額以上となったとき、全体に対してより高い率の税率を適用する。一方、後者は、所得が一定額以上になったとき、超過した分にのみ、高い率の税率を適用する方式である。日本では「超過累進課税制度」を採用している。資本主義制度と、福祉国家社会の両面のバランスをとる上で重要な税制といわれている。 たとえば、AさんとBさんという二人の人がいて、Aさんは専業主婦で収入はゼロ、Bさんは会社の社長で年収2千万円とする。この二人が一緒にテレビのクイズ番組に出場し、運良くともに100万円ずつの賞金を得たとする。この場合、Aさんは全体の所得水準が低いので例えばこの賞金に対して税率10%、Bさんはお金持ちだから例えば税率30%を適用しよう、というのが累進課税である。つまり同じ収入でも、負担する税額が違うということで、さまざまな生活レベルが混在する現代の資本主義社会では、適切な課税制度であると考えられている。 日本では他国に比べて、超過分に課税される税率が高すぎるという批判がある。


参考資料

「累進課税方式」 http://yougo.ascii.jp/caltar/%E7%B4%AF%E9%80%B2%E8%AA%B2%E7%A8%8E%E6%96%B9%E5%BC%8F

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