SU

出典: Jinkawiki

SUとはデンマークで教育を受けるものに生活費を与える学生援助金のことである。SUは18歳以上の教育下にいるものに対して行われ、返済義務のない学生援助金（SU奨学金）、低利子で返済義務があるローン（SUローン）の2種類の給付スタイルで学生生活を経済的に支援している。学生の多くは返済義務のない学生援助金のみで生活をし、足りない分は週末や夏休み等の休暇を利用しアルバイトで補っている。援助を受ける条件は国が認知している教育機関で教育を受けていることとデンマーク国籍をもつことであるが外国からの学生もある一定の条件（デンマークで合法的に2年以上生活したもの等）を満たせば援助を受けることができる。給付を受けられる種類と期間は、申請者（学生）の年齢、申請者の経済状況、両親の経済状態などによる。またSUは課税対象であり学生といえども援助金であろうとも収入には変わりがないため援助を受ける権利とともに納税の義務を果たす。その援助額は4852kr（平成23年1月24日現在1kr15,08円）日本円で換算すると約7万3千円ほどである。このほかに妊娠している学生、子持の学生、障害をもつ学生などに適用される特別加算支給もあり、経済力が教育を受けるうえでの障害にならないように整備されている。 教育費もデンマークでは6歳で国民学校の幼稚園クラスに入学してから大学教育に至るまで全て公費で賄われる。しかし公費での教育は本人の目的、学力や適応性が明確でなければ受ける事が出来ないため半端な気持ちでは入学は出来ない。また労働市場の需要と供給のバランスを保つため目的なしに大学生が増えその結果失業者が増えることは避けなくてはならない。 また納税者の立場で考えると収入の平均半分であり間接的に教育費を払っていることになる。しかし直接教育費を親に依存しているわけではないのでデンマークの学生たちは貸し借りの関係を親と結ばないことになる。そのことから精神的・経済的な自立の意味でSUや教育費免除制度が効果的であるといえよう。

参考文献 デンマークの子育て・人育ち　澤渡夏代ブラント　著 Yahoo!ファイナンス http://quote.yahoo.co.jp/m5?a=1&s=DKK&t=JPY

HM