電子書籍

出典: Jinkawiki

電子書籍とは昔からある紙に印刷した書籍ではなく、コンピュータや電子機器を使って読む書籍のことである。本と違い、書店に行かなくてもインターネットから入手できる、何冊でも持ち運びでき、保管スペースも不要、流通コストや印刷コストがかからず、価格を安くできるという長所があり、近年とくにアメリカで普及している。アメリカでは、神官やベストセラーの多くが本と同時に電子書籍でも発売されるほどだ。そんな田税所関ブームの火付け役となったのは、アメリカの大手ネット通信会社アマゾンドットコムが２００７年から発売を始めた「キンドル」という電子書籍リーダーだ。軽量、低価格が特徴で、日本では販売されていないが、最新版は日本でも利用でき、日本語の電子書籍も表示できる。また、２０１０年には米アップルが新しい小型情報端末「i pad」を発売した。ipadにはインターネットや音楽、動画、ゲームなどに加えて電子書籍リーダー機能もある。日本では携帯電話で読むコミックが一部で人気だが、本格的な電子書籍の出版はまだ多くない。２０１０年５月にipadが日本でも発売されたのをきっかけに「いよいよ日本でも電子書籍が発売されるのでは」と期待が高まった。しかし、電子書籍が普及するにあたり、困る人もいる。電子書籍は今までの本も流通を根底から変えてしまうからだ。普通、本は出版社から取次と通って書店に並ぶが、電子書籍には取次も書店も必要ない。それどころか、著者が直接自分の本を電子書籍化すれば、出版社さえ不要になる。

出典 まるわかり時事用語　ニュース・リテラシー研究所　編著