オッリペッカ・ヘイノネン元フィンランド教育大臣

出典: Jinkawiki

2011年1月31日 (月) 22:36 の版; 最新版を表示
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目次

略歴

1964年生まれ。ヘルシンキ大学法学修士号修得。中学校教師を経て、1991~94年までフィンランド教育大臣特別顧問を務める。1994年~99年まで教育大臣、1999年~2002年まで運輸通信大臣を歴任後、2002年にYLE(フィンランド国営放送)の取締役に就任。番組製作にも携わり、現在に至る。ほかにも、内閣委員会、経済審議会など、政治経済に関する委員会、理事会にに所属する一方で、子どもの教育、スポーツ、社会活動、音楽、福祉、教会などに関する多くの委員会、理事会の委員を務め、多方面に活躍。


フィンランドを世界一の学力へ

経済協力開発機構(OECD)が世界の15歳児を対象に2000年から3年ごとに行っている学習到達度調査(PISA)で、2000年と2003年の2回続けて「学力世界一」と評価された。その「学力世界一」の礎を築いたのが1994年から教育大臣に就任した当時29歳のヘイノネン氏である。


国を救った教育

1994年のフィンランドは深刻な不況の真っただ中であり、失業率が大変高く、経済状態は非常に悪かった。国の問いとして「どうすればフィンランドがこの不況から脱することが出来るか?」が争点になった。そしてその結論は「投資」をすることで決まる。それもその投資先を企業ではなく人にすること。企業に投資したとしてもその企業はいずれ他国に出て行ってしまうかもしれない。しかし、人という資源に投資した場合、その人はそこにとどまる可能性が高い判断したのだ。その戦略は大成功。教育に投資したことで、研究開発も活発になり、情報通信という新たな産業が育ち、たくさんの雇用が生まれた。フィンランドは教育の力によって少しづつ不況から抜け出すことへ。 ※また教育を支出として捉えず投資と捉え議会が全会一致するような国民性も大きな要因であることを補足しておく。


人口500万人程度の国故「平等教育の重要性」を説く

「ひとりひとりの教育レベルが高くなければなりません。教育で大切なのは機会の平等なのです。その基盤があって初めて、世界の頂点に立てる高い水準の人材を育成することができます。教育はいわば投資です。これは国の競争力に関する問題なのです。」との言葉を残している。


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