ルックイースト政策
出典: Jinkawiki
ルックイースト政策とは、マレーシアのマハティール元首相が打ち出し、1980年代に国家をあげて進めた発展政策のことである。
国家の発展策を外国の例から学ぼうとする際、西洋に偏りがちな視点を東方に向け、日本や韓国などを見習うべきであるとする考え方。
成長を見込む製造業労働者の日本研修などを国家プロジェクトとして推進した。この政策を追い風に、日本企業も積極的にマレーシアに進出、その結果、同国は90年代に年率8~9%という高度経済成長を謳歌した。
近年ではインド政府がこの例に注目し、「ルックイースト路線」と称して東南アジアや日本との経済連携の促進を模索しているのである。
《参考文献》
岩田一彦、片上宗二、池野範男編『社会科 間違いやすい・紛らわしい用語指導辞典』明治図書出版、2007年。