オタク

出典: Jinkawiki

2011年2月4日 (金) 03:05 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→

概要

特定の分野・物事にしか関心がなく、そのことには異常なほど詳しいが、社会的な常識には欠ける人。仲間内で相手を「御宅」と呼ぶ傾向に注目しての称(『広辞苑』第六版)

辞書にも載っている「オタク」という言葉の語源には様々な説が存在する。アニメ「超時空要塞マクロス」に登場するキャラクターが相手を呼ぶ時に「お宅」という言葉を使用したことからという説、中森昭雄氏が連載した『「おたく」の研究」(1983)の中でアニメや漫画を好むものが相手を指す言葉として「御宅」という言葉を使ったという説。一番有力なのは、アニメ好き同志だった人々の会話の中でアニメ作品を批評しあうときに「御宅はどう思う?」というところからきているという説である。「オタク」という言葉が認知されだしたのは、1988年から1989年に起こった東京・埼玉連続幼女誘拐札事件がきっかけである。当時の問題的な報道方法によって、「オタク」は暗いものであるというマイナスイメージで世間に広まっていった。それから約20年。その間にこの言葉は時代とともに印象やスタイルを変化させ、今日では別称で使われることも少なくなり、さげすんで使う場合には「ヲタ」という言葉に置き換えられてきている。またアニメ「機動戦士ガンダム」の知識に精通している「オタク」を「ガンオタ」、鉄道に関する知識を多く有する「オタク」を「鉄オタ」というようにジャンルによる多様化が生まれている。

萌え

現在盛んに聞く『燃え』という言葉の意味は、お宅の人たちがある対象に対して魅力を感じた時の感情を示す。アニメ・ゲームのキャラクターや衣装、実在の人物、音楽など有形無形問わず様々な対象に使用されている。それはたとえば「かわいい」に限らず「かっこいい」「渋い」など様々な感情を感じた時、心にぐっと来た時であり、萌え=魅力を感じたときに使われる。

秋葉原

オタクのメッカ・代名詞とも言われている秋葉原(通称アキバ)は国内だけでなく海外でも広く認知されている。もともとは電気街であり家電商品を取り扱う小売店が多く集まっていた。パソコンの普及とともに、若者が集まるようになり1998年からはラジオ会館でフィギュア販売店、マンガ専門店などが開店しオタク化が始まっていったといわれている。現在ではチラシを配るメイド、美少女ゲームのポスターを堂々と張り出すゲームショップ、2チャンネル発祥のスラングなど街並みが変化していき、休日になると新宿・渋谷に匹敵する賑わいを見せる。


参考文献

オタクの考察 ヒロヤス・カイ著 C&R研究所

オタクのことが面白いほどわかる本 榎本 秋  中経出版

広辞苑 第六版

N・N


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成