万引き

出典: Jinkawiki

2011年2月4日 (金) 03:43 の版; 最新版を表示
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実態

書店の場合、1冊1000円の仕入れ値が80%の場合、1冊の本が盗まれたら5冊の本を売らなければ損失が埋まらない。書店などの利潤の低い小売業者にとって万引きは決して軽視できるものではない。しかし店舗側もその影響を認識しているにもかかわらず、被害は一向に減少しない。むしろ悪化・増加していて、1998年からは検挙件数も低下している。未遂や、未発見なども含めると一番多い犯罪が万引きと言われている。

増加の理由

1.大規模店舗の増加 大規模店舗の場合、従業員の数が明らかに不足している。一人の担当する売り場面積が広すぎて、目の届かない範囲や死角が増える。

2.営業時間の拡大 日本人のライフスタイルの変化に合わせて、早朝から営業する店や、深夜まで営業する店も多い。その結果、不審者の来店が増えた。

3.未成年者犯罪の増加 万引きは初発型非行の代表である。未成年者犯罪第1位であり、彼らは万引きを犯罪と考えておらず、仮に捕まっても大したことないと思っているため、初発型から学習型、常習型へと変貌していく傾向が強い。

4.換金目的の万引き ここ数年で増えているのが、換金を目的とした万引きである。特に書店などで被害が拡大している。身分証明の掲示なしでも簡単に買い取ってくれる店も多く、CDやDVDなどの換金率が高く、コンパクトな商品が多く狙われている。

防止・対策

1.不審者の割り出し 万引き犯を捕まえるには、その態度や行動、手口を知り、不審者の割り出し、つまり不審者を見つけることから始まる。 ①人の流れを把握する

②不審者の態度や行動

・大きなバッグを所持している

・店員の様子を何度もうかがう

・長時間店内にいる

・不自然なコーナーにいる

・1日に2度、3度来店する

・品定めをするふりをして、目線が落ち着かない

・周囲を気にして、きょろきょろする 

・防犯ミラーやカメラの確認をし、盛んに気にする

③万引きの手口の確認

2.積極的な防止方法

①防犯ミラーやビデオシ・ステム導入による不審者の監視

②防犯タグと連動する防犯ゲートを使用する出口監視

③警備会社から派遣される保安院による監視

④従業員による積極的な接客態度と自然な監視


参考文献

万引きする人、こんにちは 万引き対策研究会 創土社

騙しも盗みも悪くないと思っている人たち スタントン・E・セイムナウ                     石山鈴子 [訳] 講談社

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