チェルノブイリ原発事故2
出典: Jinkawiki
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概要
1986年4月26日、旧ソ連のウクライナ共和国の最新型原子炉が事故をおこした。それが、核暴走事故であるチェルノブイリ原発事故である。運転開始後初めての定期検査時に、原子炉を停止する際にちょっとした実験をしようとしていたところ、計画変更やミスのため仕方なく不安定な低出力での実験をせざるを得ない状況であった。設計上の問題も重なり、原子炉の反応が進んで暴走・爆発、砕け散った燃料と水の反応で水蒸気爆発が続いた。この暴走事故では、おかしいと気づいてから放射能が環境に噴出するまでの時間は、せいぜい数十秒程度と短く、かつ当局が事故について的確に公表しなかったので、周辺住民の避難は大幅に遅れてしまった。事故の爆発規模は、TNT 火薬換算で500キロ程度の爆発なみと推算。この爆発は、原子炉の出力が1秒たらずの間に通常運転時の約500倍にも急増したために、原子炉内で急激に水蒸気が発生しておこったと推定。通常、原子炉内は制御棒によって出力急増を抑える仕組みが出来ていること、万一の緊急時には緊急原子炉冷却装置が働き、絶対に安全といわれてきたも。しかし、この事故の場合は、反応をとめるために差し込んだ制御棒は、設計ミスのためにかえって反応を増加させてしまった。そのうえ緊急原子炉冷却装置はなぜか切られていた。以上が、チェルノブイリ原発事故の概要である。
原子力発電とは
原子力発電ではウランという原子の核分裂が利用される。身のまわりにあるものをどこまでも小さく切り分けていくと、もうこれ以上分けられない小さな粒=原子になります。その原子は、原子核(中性子と陽子)とそのまわりをまわっている電子からできている。 ウランに中性子がぶつかると、核分裂が起こる。このとき大量の熱エネルギーが放出。原子力発電ではこの熱エネルギーを使って電気を作っている。
参考
よくわかる原子力 - スリーマイル島、チェルノブイリ原発事故と被害の実態 (http://www.nuketext.org/threemile.html)
チェルノブイリ原発事故とは (http://www.cher9.to/jiko.html)