セカンド・オピニオン
出典: Jinkawiki
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概要
セカンド・オピニオンとは、直訳すれば、第二の意見ということ。具体的には、診断や治療方針について主治医以外の医師の意見をいう。 主治医に「すべてを任せる」という従来の医師患者関係を脱して、複数の専門家の意見を聞くことで、より適した治療法を患者自身が選択していくべきと言う考え方に沿ったものである。
利用方法
セカンド・オピニオンを求める場合、まずは主治医に話して他医への診療情報提供書を作成してもらう必要がある。意見を求められた医師は、これまでの治療経過や病状の推移を把握しないことには適切な助言をすることが難しいからである。その上で紹介先を受診し意見を求めることになる。このとき新たな検査を必要とすることもある。 セカンドオピニオン外来(自費診療)を受診する場合は、セカンド・オピニオンは「診療」ではなく「相談」になるため、健康保険給付の対象とはならず、全額自己負担となる(なお保険医療機関を受診し保険証を提示して、患者が一般外来での保険診療を希望する場合は、保険診療の取扱いとなる)。医療において近年、治療効果だけでなくクオリティ・オブ・ライフも重視されるようになってきたことから、特にこれらを両立する方法が問題となる、がん治療や、精神医療の投薬治療において注目されるようになってきた。
セカンド・オピニオンを推進させる会
セカンド・オピニオンは、日本ではまだ普及していないため「主治医に失礼になるのでは」と思われがちです。しかし、インフォームド・コンセント(説明と同意)という考え方を分かっている医師でしたら治療法を決定するのは患者や家族であることを十分に認識してくれます。医師からインフォーム(説明)を受けても、情報も知識もない患者や家族にとっては治療法の決定をできずに、不安を覚える場合もあります。だから知識を持っている人=専門医に相談し、意見を聞きたいということになるわけです。これは至極当然な過程です。つまり、インフォームド・コンセントと、セカンド・オピニオンは車の「両輪」なのです。米国では、ここ10年の間に知らない人がいないほど定着し、医師が診察の終わりに「セカンド・オピニオンをとりますか」と、尋ねるのは当たり前のことになっています。がんの治療で知られるニューヨークのスローンケタリング記念がんセンターには、全米からセカンド・オピニオンを求めて多くの患者が訪れています。がんや心臓病のように治療法が、日進月歩している領域では、セカンド・オピニオンの必要性はより高まります。治療法の選択肢が多岐にわたるため、専門家でさえどのような治療法にしたらその患者にとって一番いいのか、判断に困り他の医師に意見を求めることもあるのです。知識のない患者にしてみればなおのこと判断はできません。最新の医療情報を持っている専門医に相談にのってもらい、意見を聞くことが大切になるわけです。しかし、現実にはどの医師がどれほどの技量と情報を持っているのか、一般の患者には分かりません。「セカンド・オピニオンを推進させる会」は、そういった人々に、セカンド・オピニオンを担当するのにふわしい専門医をご紹介し、患者が納得できる最適療法を選ぶお手伝いを目的に生まれた会です。
参考文献
http://www.h5.dion.ne.jp/~life-so/presen/presen.html
HN tonto