アメリカ合衆国4

出典: Jinkawiki

2012年2月9日 (木) 10:35 の版; 最新版を表示
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目次

アメリカの工業の発達

エネルギー資源の供給 石炭2位 石油3位 天然ガス2位の生産量は世界有数だが、国内消費が極めて多く、石油天然ガスは世界最大の輸入国。

19世紀半ば~20世紀半ば 豊富な天然資源、移民の労働力、巨額な資本、高度な技術を生かし、世界最大の工業国。鉄鋼、自動車などの重化学工業が発達。第二次世界大戦後はエレクトロニクス、航空、宇宙産業などの先端産業が発達。1990年以降 世界初の情報技術革命を実現し、コンピュータ、ソフトウェア、インターネットなどの情報通信産業も発達。


産業構造の変化とサンベルトの発展

スノーベルト 第二次世界大戦ごろまではアメリカの経済発展をけん引、五大湖沿岸からメガロポリスにかけて重工業が発達。ヨーロッパや日本の復興、発展とともに衰退。

サンベルト 従来の資源多消費型工業から先端産業など知識集約型工業へ産業構造が転換。1970年以降、北緯37度以南のサンベルトへ先端産業が集積。

先端産業集積地 シリコンバレー カリフォルニア州、{サンフランシスコ~サンノゼ} シリコンプレーン テキサス州 {ダラス~フォートワース}


アメリカ合衆国の工業地域

ニューイングランド 産業革命の発祥地でもっとも古くから工業が発達。ボストンでは当初繊維工業が発達したが、現在では先端産業が集積。{エレクトロニクスハイウェイ}

中部大西洋岸 大西洋岸のメガロポリスを中心に臨海型の重工業や都市型の消費財工業が発達。ニューヨークはアメリカ最大の都市で、経済の中心。

五大湖沿岸 付近の鉄鉱石{メサビ鉄山}、アパラチアの石炭、五大湖の水運を利用して鉄鋼業、自動車工業が発達し、アメリカ合衆国最大の重工業地帯を形成。ピッツバーグ{かつての鉄鋼業の中心}デトロイト{自動車}シカゴ{農業機械}

メキシコ湾岸 石油、天然ガスに恵まれ、ヒューストンなどでの石油化学工業、航空、宇宙産業。

南部~西部 アパラチア山麓の滝線都市やアトランタでは綿工業、テキサス州のシリコンプレーンやフロリダ半島では先端産業。

太平洋岸 シアトル、ロサンゼルスの航空工業、サンフランシスコ~サンノゼにかけてのシリコンヴァレーでは先端産業。

アラスカ 石油、天然ガスなどの資源


高度な科学技術と国家

アメリカは、全体として世界最大の生産力をもつが、中でも宇宙、原子力、航空機、コンピューター、IT、遺伝子などの先端技術部門で、とくに高度な技術を持っている。これらの部門は、莫大な資本を必要とするが、国家と巨大企業の結びつきによって発展している。このような結びつきを産軍複合体という。アメリカでは少数の巨大企業が生産を独占しているが、それらの巨大企業を資本関係で支配する財閥のもとに、巨大企業グループが形成されている。また巨大企業の大部分は多国籍企業として、海外に多くの子会社や関連企業をもち、世界規模の生産を行っている。これらの企業は発展途上国のみならず、先進国にも進出し、それらの国の経済や政治にも多くの影響を与えている。しかし、有利な海外投資を進めすぎて国内の設備投資が消極的になり失業者を増加させることになる。これを産業の空洞化と呼び日本でも問題になっている。


参考資料

理解しやすい地理B 文英堂

センター試験地理B超重要問題の解き方 中経出版


  人間科学大事典

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