アフガニスタンについて
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
アフガニスタン(正式国名「アフガニスタン・イスラム共和国」)は、イスラム教国六か国に囲まれた内陸国である。(パキスタン、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、中国)そしてアフガニスタンもイスラム教国である。面積は65万2225平方キロメートルで日本の約1・7倍の広さ。国土の約三分の一が6000メートル級の山岳地帯で、3分の1が緑地帯、のこりが砂漠のような乾燥地帯で構成されている。多民族国家でパシュトゥン人が48%、タジク人が19%、ハザラ人11%、ウズベク人8%、その他14%となっている。言語は民族によって異なるが、公用語としてはパシュトゥ語とダリ語が使用されている。人口の約70%が農業に従事していて1970年代まではほとんどの種類の穀物が収穫できた。しかし戦乱が長くなったことにより現在は国土のほとんどが地雷に覆われ、耕作を放棄された 農地は荒廃し、緑地は減少した。その他の産業は、北部で天然ガスが産出され、中心部では石炭のほかに銀・銅・宝石などが採れ、手工芸品やじゅうたんなどが世界の市場を賑わせていたが、今では遠い昔の話となっている。現在のアフガニスタン国内では貧富の格差が大きく問題になっている。首都のカブールでも仕事や生活の場を得られずに路上生活をしいられる人々が存在している一方、シェルプール地方では新築の豪邸が立ち並び、ヨーロッパや中近東の豊かな石油生産国を思わせる風景が広がっている。また、所得格差や生活インフラ、医療面の不足など、国内の環境はいまだ整備されていない。収入格差はマリファナなどの薬物栽培を促進し、それらが自爆テロなどの当人への報酬となり、テロ行為を加速させている。
参考文献:知ってほしいアフガニスタン 戦禍はなぜ止まないか:レジャード・カレッド著:高文研:2009年11月10日発行
ハンドルネーム:くろすけ