イラク戦争4
出典: Jinkawiki
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イラク戦争での被害
ある少女は、イラク戦争が開始された2日後の2003年3月22日、米英が南部の都市バスラ市内に投下した大量のクラスタ-爆弾によって、右足を吹き飛ばされた。すねの白骨がむき出しとなってぶら下がり、足元にはたくさんの遺体が横たわっている。当時、AP通信によって世界に発信され、イラク戦争開始に正当性なしとする国際世論に加え、一般市民を巻き添えにした非人道的な武力行使に、「ブッシュの大義なき戦争」の象徴となった映像である。しかし、日本のマスコミはこれを報道しなかった。少女の右足と地面に横たわる遺体をカットして報道したマスコミがあった。しかし、それも戦争の真実を歪めるものだ。この写真は、イラク戦争の真実と日本国民の知る権利、報道の実態を示す象徴である。
クラスタ-爆弾は、1つの親爆弾に202個の子爆弾が詰め込まれており、親爆弾が空中で破裂して子爆弾がパラシュートで5キロ四方の広範囲にばらまかれる。子爆弾は地上に着弾して爆発し、300個の鋼鉄の破片(直径6ミリ)に分裂(合わせて6万600個)。それらの破片がライフル銃の弾丸の速度で人々に襲いかかり、無差別に殺傷する。しかも、202個の子爆弾の中には、一定量を予め不発弾として計算して入れ込み、人が踏むと爆発して足を吹き飛ばす。しかも、膝から下を吹き飛ばすように計算されており、生命までは奪わない。なぜならその方が敵方に将来にわたるダメ-ジを与えるからである。 これは、『特定通常兵器禁止条約』(過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限)『対人地雷禁止条約』などの国際人道法(国際交戦法規)に反すること明らかである。 米英は、クラスタ-爆弾のほかにも大量殺戮兵器として、劣化ウラン弾を弾体に使ったバンカ-バスタ-(地中貫通爆弾)や高熱と衝撃波で人間を殺傷し、核兵器に匹敵するデ-ジ-カッタ-、さらには化学兵器である白燐弾やナパ-ム弾も使っており、後者についてはイタリアテレビ局のドキュメンタリ-番組を甲第152号証として映像と反訳文を提出している。