大統領制度
出典: Jinkawiki
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大統領制とは、国家元首または行政権の主体となる大統領を国民から直接的に選出する政治制度である。 権力分立の観点からは立法府と行政府の厳格な分立を組織原理としているものを大統領制、両権力の緩やかな分立もしくはある程度の融合を組織原理とするのが議院内閣制とされ、また、民主主義の観点からは立法府の行政府に対する信任の有無もしくは行政府の立法府に対する責任の有無(大統領は国民から直接選出され国民に対して直接責任を負う)が基準とされるが両者の中間形態も存在する。
大統領制度を採用する主な国は以下の国である。 アメリカ合衆国 ブラジル メキシコ 大韓民国 カザフスタン アフガニスタン インドネシア スーダン ペルー チリ アルゼンチン フィリピン イラン
大統領制はアメリカ合衆国憲法ではじめて具現化された。それはフランスの思想家であるモンテスキューの権力分立論に強い影響を受けている。 アメリカの統治機構は権力の機能的拡散(三権分立)と権力の地域的拡散(連邦制)を特徴とする。アメリカ合衆国憲法の制定当時、保守的な指導者らは議会多数派が行政府を支配して大きな権力をふるうことを危惧し、また、大統領選挙においても直接投票とすることを不安視して各州の大統領選挙人による投票という形がとられることとなったと言われている。 一口に大統領といっても、国によって権限の強さは異なる。フランスのように大統領に極めて大きな権限を持たされる例もあれば、ドイツのように大統領は儀礼的なことしか行えない例もある。実際、ドイツの大統領はサミットには参加せず、首相が代わりに参加する。これは実質的な権限がドイツの大統領にはないからである。
イタリアの大統領の権限の強さは、フランスとドイツの中間ぐらいである。普段は儀礼的なことしか行えないが、最高司法会議を主宰できたり、首相の緊急法案(議会を通さない)へのサインを拒否できる(事実上の拒否権)。
引用 Weblio辞書
ハンドル名 豆蔵