ノート:キウィ
出典: Jinkawiki
←前の版 | 次の版→
キウィ(キーウィ、キーウィー)はニュージーランド特有の夜行性で飛べない鳥である。ニュージーランドでは果物はキーウィフルーツと呼び、鳥とは明確に区別している。 キウィは現在まで絶滅を免れているニュージーランド貴重な固有性生物である。200年前には数百万羽が全土に棲息していたといわれているが、森林開発、外来肉食動物(イヌ・イタチ・オポッサムなど)の導入などによって、2004年には7万羽に減少した。現在は研究・保護・飼育繁殖・啓蒙活動が協力に推進され、成果を上げている。キウィはオスの鳴き声の擬音語であるマオリ語で、走鳥類キウィ科キウィ属。近年DNA研究などの進展に伴い1990年代から分類上の変更や新種の発見があり、将来も分類の変更が予想されている。キウィ属は鳥類として非常にユニークな外観と哺乳類に似た特質も備えている。翼は退化し約5センチ、全身を覆う毛状の羽毛に隠され、尾羽根は無い。非常に長く鋭敏な感情の嘴の先端近くには嗅覚器官があり、鋭い嗅覚で土中の昆虫・さなぎ、地上に落ちたベリー類などを探す。鋭い感触をもったヒゲも餌の採取を助けている。耳孔は大きく音にもよく反応する。足は頑丈で短く、人間よりも早く走ることができる。長いかぎ爪をもち、地上に巣穴を掘り隠れ住んでいる。
一般に夜行性で行動は大胆、縄張り性が強い。体長は30~50センチ、体重は1~3キログラム、オスよりメスのほうが大きい。体に比して非常に大きな卵(11~12.5センチ)1~2個を生み、その重さは体重の4分の1に達する。通常オスが巣を整えて70~80日間抱卵し、1週間ほどひな鳥の世話をする。長期間の抱卵は同じ大きさの哺乳類の妊娠期間とほぼ同じであり、このこともキウィが「名誉哺乳類」と称される理由の一つになっている。家事や育児に熱心なニュージーランドの夫を「キーウィハズバンド」と呼ぶのは、巣造りや子育てを熱心に行うキーウィの習性になぞらえたものといわれている。
HN;greentea
参考文献 「ニュージーランドを知るための63章」 参考URL http://kiwi.s3.xrea.com/kiwi/kiwi1.htm