スウェーデンの教育制度２

出典: Jinkawiki

スウェーデン憲法のもと、「国および地方公共団体」によって管轄される学校教育関係の法律は大きく3つに分けられる。第一は「学校教育法」を頂点とする系列（以下、第一系列と言う）である。「学校教育法」は、いわゆる六歳児学級に始まる義務教育の基礎学校から、高等学校および成人教育に至るまでの「学校教育」ならびに特殊学校教育、養護学校教育に関わる法律である。第二は大学を中心とする教育および研究を規定した「高等教育法」の系列（以下、第二系列と言う）である。また、スウェーデンには学習サークルや国民大学等の「民衆教育制度」（以下、第三系列と言う）が存在する。

学校の種類

学校の種類として第一系列は「学校教育法」に基づく法制下にある就学前教育・基礎学校・成人学校・特殊学校・養護学校といった学校群。第二系列は、大学を中心とする教育および研究を担う教育・研究機関。第三系列は各種の民衆教育機関からなる。 それぞれの系列の管轄主体は第一系列では「学校教育制度」、第二系列が「高等教育制度」、第三系列が国および地方公共団体の他の法人組織によっても運営される「民衆教育制度」である。 国や地方公共団体によって管轄される学校教育を補完する、いわば「第三の教育制度」はスウェーデンをはじめとする北欧の伝統的な制度であり、現在もその存在意義を失うことなく維持されている。

参考文献

ノーマライゼーション思想を源流とするスウェーデンの教育と福祉の法律　二文字理明　桜井書店　2011年

北欧教育の秘密 －スウェーデンの保育園から就職まで－　遠山哲央 柘植書房新社　2008年