受験戦争
出典: Jinkawiki
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受験戦争とは
高学歴を求め、激しい進学競争が起こっている状態のことをいいます。
日本では高度経済成長期の頃から、よりよい進路に進み、高い収入を得るために高い学歴を求め勉強していました。
当時の日本は大学進学率も低かったため、大学卒業=エリートと見られることがありました。そのためエリートを目指す人々による激しい進学競争が起こっていたのです。現在の日本は大学を選ばなければどこでも入れる時代となりました。そのせいか、受験戦争は低年齢化しており、私立幼稚園や有名私立中学校への受験が盛んです。幼稚園受験のことを「お受験」という場合もあります。
現在の受験戦争問題点
私が思うに、現在の受験戦争は子どもにとっていいことではないと思います。高度経済成長期の受験戦争というのは多少親からの願いなどもあったでしょうが、自分でエリートに進みたいと思い勉強していた人も多いと思います。しかし現在の受験戦争というのは幼稚園、中学校など、まだ子どもが自分で将来のことについて明確に考えられない年頃なのにやっているということです。子ども達にとって受験というのは大きな重りのようになっている気がします。どうして受験しなければいけないのか分からず、ただ親の期待に応えるためだけに勉強している子も多いです。また、もう1つの問題点として幼稚園や中学受験をした子は基本的に高校や大学までエスカレーターで進学できることが多いです。つまり、たいした挫折も知らないまま親の言ったとおりに進学していきます。その子ども達が社会に出たとき、言われることといえば「自分で考えることのできない若者が増えた」などです。この大人たちの言葉も無責任に吐き出されたものだと思います。元はといえば、原因を辿れば受験戦争を煽っている大人たちだと思います。ゆとり教育も元はといえば大人たちが勝手に決めた教育方針で、子どもはその被害者に過ぎません。その被害者への冷たい言葉はとても無責任のように感じます。