水質汚染2

出典: Jinkawiki

2013年7月26日 (金) 12:05 の版; 最新版を表示
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目次

水質汚染とは

地球の水は、海の水や、南極や北極の氷など、いろいろな姿をしています。私たちが使うことができるのは、川や湖の水、地下水です。しかし、この水は地球上のすべての水のうちたった2.5%しかありません。ところが、川や湖、海では水質汚染が進んでいます。水質汚染の原因の60%が、家庭から出ている排水生活廃水なのです。海や川の汚れの原因と言えば、ほとんどの人が、工場や事業場の排水を思い浮かべますが、法律などの規制により、今ではその水質も大変良くなっています。

現在は、人口の増加や生活水準の向上により、私たちが炊事、洗濯など、毎日の生活の中で出す生活廃水が増加、この生活廃水が川や海を汚している大きな原因となっています。水質汚染の原因は、私たちの生活に原因があるのです。しかしながら、私たち自身は、水質汚染に対して、理解している人は少ないのが現状です。

水質汚染の原因となるもの

1.一般生活廃水などによる河川の水質汚染・水質汚濁

2.工業排水などによる地下水の汚染、河川の水質汚染、海洋の水質汚染

3.産業廃棄物や不法投棄などやし尿による河川水質汚染

4.海上での船舶から流れ出る油の流出、船舶排水による海洋の水質汚染

5.雪や雨などといった空気中の大気汚染物質が含まれていることによる水質汚染

6.農薬による地下水の水質汚染、河川の水質汚染


水質汚染物質

水質汚染物質には〈有害物質〉と〈指定物質〉の2つがあります。 有害物質は、カドミウムなどの人の健康に被害を生ずるおそれがある物質として28種類あります。 指定物質は、有害物質や油を除き、公共用水域に多量に排出されることにより人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがある物質として56種類あります。


〈有害物質〉 1.カドミウム及びその化合物 2.シアン化合物 3.有機燐化合物(ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフエイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフエニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) 4.鉛及びその化合物 5.六価クロム化合物 6.砒素及びその化合物 7.水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 8.ポリ塩化ビフェニル 9.トリクロロエチレン 10.テトラクロロエチレン 11.ジクロロメタン 12.四塩化炭素 13.一・二―ジクロロエタン 14.一・一―ジクロロエチレン 15.一・二―ジクロロエチレン 16.一・一・一―トリクロロエタン 17.一・一・二―トリクロロエタン 18.一・三―ジクロロプロペン 19.テトラメチルチウラムジスルフイド(別名チウラム) 20.二―クロロ―四・六―ビス(エチルアミノ)―s―トリアジン(別名シマジン) 21.S―四―クロロベンジル=N・N―ジエチルチオカルバマート(別名チオベンカルブ) 22.ベンゼン 23.セレン及びその化合物 24.ほう素及びその化合物 25.ふつ素及びその化合物 26.アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物 27.塩化ビニルモノマー 28.一・四―ジオキサン

〈指定物質〉 1.ホルムアルデヒド 2.ヒドラジン 3.ヒドロキシルアミン 4.過酸化水素 5.塩化水素 6.水酸化ナトリウム 7.アクリロニトリル 8.水酸化カリウム 9.アクリルアミド 10.アクリル酸 11.次亜塩素酸ナトリウム 12.二硫化炭素 13.酢酸エチル 14.メチル―ターシヤリ―ブチルエーテル(別名MTBE) 15.硫酸 16.ホスゲン 17.一・二―ジクロロプロパン 18.クロルスルホン酸 19.塩化チオニル 20.クロロホルム 21.硫酸ジメチル 22.クロルピクリン 23.りん酸ジメチル=二・二―ジクロロビニル(別名ジクロルボス又はDDVP) 24.ジメチルエチルスルフイニルイソプロピルチオホスフエイト(別名オキシデプロホス又はESP) 25.トルエン 26.エピクロロヒドリン 27.スチレン 28.キシレン 29.パラ―ジクロロベンゼン 30.N―メチルカルバミン酸二―セカンダリ―ブチルフエニル(別名フエノブカルブ又はBPMC) 31.三・五―ジクロロ―N―(一・一―ジメチル―二―プロピニル)ベンズアミド(別名プロピザミド) 32.テトラクロロイソフタロニトリル(別名クロロタロニル又はTPN) 33.チオりん酸O・O―ジメチル―O―(三―メチル―四―ニトロフエニル)(別名フエニトロチオン又はMEP) 34.チオりん酸S―ベンジル―O・O―ジイソプロピル(別名イプロベンホス又はIBP) 35.一・三―ジチオラン―二―イリデンマロン酸ジイソプロピル(別名イソプロチオラン) 36.チオりん酸O・O―ジエチル―O―(二―イソプロピル―六―メチル―四―ピリミジニル)(別名ダイアジノン) 37.チオりん酸O・O―ジエチル―O―(五―フエニル―三―イソオキサゾリル)(別名イソキサチオン) 38.四―ニトロフエニル―二・四・六―トリクロロフエニルエーテル(別名クロルニトロフエン又はCNP) 39.チオりん酸O・O―ジエチル―O―(三・五・六―トリクロロ―二―ピリジル)(別名クロルピリホス) 40.フタル酸ビス(二―エチルヘキシル) 41.エチル=(Z)―三―[N―ベンジル―N―[[メチル(一―メチルチオエチリデンアミノオキシカルボニル)アミノ]チオ]アミノ]プロピオナート(別名アラニカルブ) 42.一・二・四・五・六・七・八・八―オクタクロロ―二・三・三a・四・七・七a―ヘキサヒドロ―四・七―メタノ―一H―インデン(別名クロルデン) 43.臭素 44.アルミニウム及びその化合物 45.ニツケル及びその化合物 46.モリブデン及びその化合物 47.アンチモン及びその化合物 48.塩素酸及びその塩 49.臭素酸及びその塩 50.クロム及びその化合物(六価クロム化合物を除く。) 51.マンガン及びその化合物 52.鉄及びその化合物 53.銅及びその化合物 54.亜鉛及びその化合物 55.フェノール類及びその塩類 56.1,3,5,7-テトラアザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(別名ヘキサメチレンテトラミン)


水質汚染の被害と影響

水質汚染の影響として、代表的なのが、公害です。水質汚染による被害が起こっていたのは、水俣病・イタイイタイ病などです。これは、水質汚染によって、その汚染された水を飲んでしまったり、体内に吸収してしまうことによって影響が出てしまっている例のひとつでしょう。多くの工場がある場所では、工場排水による水質汚染の影響は高く、川や海が汚染されていました。

現在は、工場排水にはいろいろな規定があることから、このような被害になる可能性はあまり高くはないのですが、これから先も、何か問題が起こらないように、水質汚染するような自体にならないように注意していかなければなりません。水質汚染で、命をも脅かす危険性があるということになります。そして、公害を受けた被害者は、いまだに苦しんでいるのです。水質汚染の影響があるのは、人間だけではありません。そこに生きる動物や植物も影響を受けているのです。私たちが食べているものも、もしかすると、水質汚染されている場所で育った可能性もあります。地球上に生きるものすべてを守るためにも、しっかりと対策をしなければならないということになります。

水質汚染防止のためにできること

生活排水を少しでも減少させる。(合成洗剤など、川や海を汚染するものを利用しないことなど。) 自然に優しい、自然にかえるものをうまく利用する。(自然に優しいものを使うことは、私たちにとっても安全であり、地球にも安全なのです。)


参考文献

地球温暖化教室

環境省-水質汚濁防止法改正関係


IZM


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