ヒートアイランド現象4
出典: Jinkawiki
ヒートアイランド現象とは
都市部の気温が,郊外に比べて異常に高くなる現象。 都市の中心部は郊外と比較して常に気温が高いということは,100年以上も前から気付かれており,世界中の多くの都市でも確かめられている。この都市部と周辺部の気温分布を等温線として描いたとき,地形図の等高線のように都市上に閉曲線が描かれその形が島(アイランド)に似ていることからその名がつけられた。 ヒートアイランド現象は,人口が数100万の都市では5℃以上,数10万人の都市では3~5 ℃,数万人程度の都市では2~3℃ほど郊外と比べ温度が高くなっていると言われている。東京等の大都市だけでなく,最近では長野や仙台など地方の中規模都市部でも発生している。
原因
・緑地の減少により、水分の蒸発による気温低下が少ないこと。
・アスファルトやコンクリートで地表が覆われ,昼間太陽の熱射で深層まで高温となり,蓄積された熱が夜間に放出される。
・都市への人口の集中により各種のエネルギーの使用量が増し,排熱量が増加する。(自動車の排気熱の増大,エアコンの大量使用など)
・高層建物などの壁面で多重反射するため,都市の構造物が加熱され易くなる。
・都市部にただよう細塵,大気汚染物質が空気を暖める。(温室効果)
などがあげられる。