原子力発電7

出典: Jinkawiki

2013年8月4日 (日) 01:58 の版; 最新版を表示
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原子力発電は、世界中で約50年前から行われている発電方式です。その特徴は、発電段階においてCO2を全く排出せずに大量の電力を安定して供給することができること、また、使い終わった燃料を再処理することにより再利用できることから、エネルギー資源小国・日本における発電方法として重要視されています。反面、放射線の慎重な管理が必要です。

原子力発電のしくみ

原子力発電は、火力発電のボイラーを原子炉に置き換えたものです。 火力発電は化石燃料を燃やして熱エネルギーを得て、これを使って水を沸かし、蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気を起こします。 これに対して原子力発電はウランを核分裂させて熱エネルギーを得て、水を沸かし蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気を起こします。


特徴

まず、燃料の安定供給が可能です。 原子力発電の燃料となるウランは、石油に比べて政情の安定した国々に埋蔵されていることから、資源の安定確保が可能です。また、使い終わった燃料は再処理することで再び燃料として使用する事ができ、準国産のエネルギー資源になります。 2つめは核分裂のエネルギーを利用する原子力発電は、発電の過程でCO2を排出しません。発電時にCO2を排出しない原子力発電は、温暖化対策の一つとして期待されています。 そして電気料金の安定に役立ちます。 これは、発電コストに占める燃料費の割合が、火力発電などほかの発電方法に比べて低く、燃料費の高騰による発電コストの上昇を避けることができるためです。


メリット・デメリット

メリット  •安定して大量の電力を供給できる  •発電量当たりの単価が安いので、経済性が高い  •事故が起きなければ国の技術力の高さの証明になる  •発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない  •酸性雨や光化学スモッグなどといった大気汚染の原因となる酸化物を排出しない

デメリット  •放射線の厳しい管理が必要  •毒性のある放射性廃棄物が発生する  •事故が起きて周辺地域に多大な被害を与える恐れがある  •事故が起きて放射線が外部に流出すると、人間が発電所に近づくのが難しくなるため、故障箇所の修復が困難となってしまう。




電気事業連合会 蓄電池ガイド H.A


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