最後の晩餐

出典: Jinkawiki

2013年8月4日 (日) 16:02 の版; 最新版を表示
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『最後の晩餐』(さいごのばんさん)は、レオナルド・ダ・ヴィンチが、彼のパトロンであったルドヴィーコ・スフォルツァ公の要望で描いた絵画である。これはキリスト教の聖書に登場するイエス・キリストの最後の日に書かれている最後の晩餐の情景を描いている。

絵はミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グタツィエ修道院の食堂の北壁に壁画として描かれたもので、420×910cmの巨大なものである。レオナルドは1495年から制作に取りかかり、1498年に完成している。ほとんおの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つであるが、もっとの損傷が激しい絵画としても知られている。また遅筆で有名なレオナルドが3年でこの絵を完成しているのは彼にしては早いペースで作業を行ったといえる。「レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」は世界遺産に登録されている。


技法

当時ヨーロッパでは、壁や天井に絵画を描く際、古代ローマ時代にその起源をもつ「フレスコ画」(漆喰が乾く前に顔料を乗せて着色させる技法を用いた絵画)の技法が使われました。 だがしかし、レオナルド・ダ・ヴィンチは、漆喰が乾くまでのわずかな時間に制作をしなければならないこと、使用できる色彩に限界があることなど、フレスコ画技法の限界を回避するため、「最後の晩餐」は、「フレスコ・ア・セッコ(乾式)画」技法を用いました。これは、完全に乾いた漆喰面にテンペラ画技法で描くこと。ただし、湿度変化に弱いため、食堂の熱気や湿度により劣化が早く進み、完成から数年後には、剥離が始まったと言われています。 数年間にわたり修復が繰り返されてきた「最後の晩餐」。1999年に大規模な修復が終わり、現在は、とうじのしきさいをほぼ再現した状態になっています。


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