富士山2
出典: Jinkawiki
高さは3,776m。住所は静岡県・山梨県。種類は活火山。山びらき7月1日。山じまい8月31日。直近の噴火1707年12月。
誕生
現在の富士山の形は、愛鷹山・小御岳火山、古富士火山、新富士火山の3世代にわたる火山活動によって形成されています。小御岳火山は今から10万年以上前に活動を停止したと考えられています。古富士火山は、現在の富士山の土台となった火山で、約10万年前から1万年前にかけて活動したとされています。現在の富士山を形作った新富士火山の活動は、約1万年前に始まったとされ、1707年の宝永の噴火に至る1万年ほどの間に100回を超す噴火を繰り返したと考えられています。 新富士火山の活動が開始された時期は縄文時代の初期に相当し、富士山の周辺にも人類が生活していたと考えられています。 なお、有史時代の噴火としては、1707年の宝永の噴火は、最後にして最大の噴火であったとされています。
由来
富士山の名前は古代からいろいろな表現がされています。 ごく一般的なのが「不二山」。他に比べようがない唯一無二の高峰という意味です。「不尽山」は、山の頂に年中、雪が絶えないという意味のようですが、ご承知のように夏の富士山には冠雪はありません。余りの大きさを“尽きることなき”と表現したのかもしれません。万葉集の山辺赤人の歌「田子の浦ゆ、うち出でて見れば真白にぞ、不尽の高嶺に雪はふりける」で有名です。万葉集ではこのほか、「布士」「布自」の文字が使われていますが、万葉仮名は一種のあて字なので、「ふじ」と呼ばれていたことだけは事実のようです。「不死山」は竹取物語のように、不老不死の伝説からきています。 「福寿山」というめでたい名前がなまったという説、「富慈山」からきた名前だという人もいますが、いずれもあて字のように思われます。「富士山」という今日の書き方は、士に富む山という意味で、武士道が発達する鎌倉時代以降のものとみられます。名称の由来についてこのほか、アイヌ語の「フンチ」(火の神=火山)、マレー語「フジ」(すばらしい)などからきたという説があります。富士山を「芙蓉」と称するのは、頂上噴火口の形からきたものと思われます。