酸性雨4

出典: Jinkawiki

2013年8月6日 (火) 15:07 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→

酸性雨とは,pH(ピーエイチ)が5.6以下の雨のことをいいます。水溶液のpHは,pH=7で中性,7未満が酸性です。しかし,大気中にはもともと二酸化炭素が約0.35%含まれ,この二酸化炭素が雨に溶けると酸性を示し,pH約5.6になります。自然の雨は最初から,弱い酸性ということですね。したがって,人の活動によっての汚染がないときにもpHは5.6になると考えられるので,pH5.6以下の雨のことを酸性雨とよんでいます。 自動車や工場,発電所,ビルのボイラーなどで石油などを燃やすとき,排気ガスが大気中に出されます。 これらは大気中で変化してイオウ酸化物やチッソ酸化物という,酸性の物質になります。この物質が,雲を作っている水滴にとけこんで,雨や雪や霧として降ってきます。 このときに,酸性の物質がたくさんとけこんでいると,雨や雪や霧は強い酸性を示すことになります。酸性雨は,土や湖や沼を酸性にします。 すると,木や野菜,人や魚などの生き物,また,建造物などに影響を与えます。 ドイツとチェコとポーランドの国境地帯には,黒い三角地帯と呼ばれる地域があります。 ここでとれる石炭はたくさんの硫黄(いおう)を含んでいるので,燃やすとたくさんの二酸化硫黄がでます。 発電などにこの石炭がたくさん使われ,その排気ガスが原因で降った酸性雨や酸性きりで,森の多くの木が枯れてしまいました。


参考URL:https://www.nipponhyojun.co.jp/search/rika/ri_16/index.html


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成