カンクン合意
出典: Jinkawiki
2010年メキシコのカンクンで行われたCOP16で取り決められた地球温暖化の対策に関する合意。COP16とは第16回国連気候変動枠組み条約締約国会議の略称で約190国が参加している。国連気候変動枠組み条約とは大気中の温室効果ガスの濃度を削減し安定させることを目標とし、現在問題になっている地球温暖化対策について述べられた条約で1992年に国連の下で取り決められた。
合意の主な内容は
・京都議定書で定められた2013年以降の第2約束期間の基準年を90年とし、第1約束期間と第2約束期間の間に空白ができないよう作業部会は可能な限り早急の作業完了と採択を目指す。
・先進国全体で2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年に比べて25~40%削減しなければならないことを認識し、先進国各国に削減目標数値を上げるよう促す。
・発展途上国は全体で2020年に温室効果ガスの排出総量の伸びを抑制することを目指し、ガス削減を検証する仕組みをつくり、また削減策を支援する「グリーン気候基金」を設立する。
・2050年までの世界全体の温室効果ガスの削減目標をCOP17(第17回国連気候変動枠組み条約締約国会議)で検討する。
・国連気候変動枠組み条約締約国は緊急に産業革命以降の気温の上昇を2℃未満に抑えるため行動し、世界全体の温室効果ガスの排出量ができるだけ早く減少になるよう全体で協力する。
などといったものである。
この合意内容には先進国と発展途上国それぞれの温室効果ガス削減の目標や行動について述べられている。また、世界全体の気温上昇を2℃以内に抑える点からの大幅な削減が必要を述べていることから評価されている。しかし、問題点もある。
参考文献
1.カンクン合意とは‐コトバンク‐ [1]
2.気候変動枠組条約・京都議定書 [2]
3.COP16の概要及びCOP17に向けてのわが国の課題‐参議院 [3]