朝鮮学校2
出典: Jinkawiki
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朝鮮学校
朝鮮学校とは、朝鮮語を授業用語として、在日朝鮮人の子供たちを対象とする、在日朝鮮人によって運営されている学校のことをいう。つまり在日朝鮮人学校である。現在、日本にある朝鮮学校は2012年4月現在で98校ある(初級学校54校・中級学校33校・高級学校10校・大学校1校。なお幼稚園はこの数に含まれていないが、現在日本には63校あるという。)初級学校は全ての意都道府県で1校以上設置されているのに対し、中級学校は滋賀県に唯一設置がなく、高級学校になると首都圏でも東京都と神奈川県にしか設置されていない。遠方から通う生徒への配慮として朝鮮学校の始業時間はやや遅めである。朝鮮学校の教育体系は日本の学校体系に準じており、初級学校が6年制、中級学校が3年制、高級学校が3年制、大学校が4年制である。日本に初めて朝鮮学校が設立されたのは1946年のことで、東京都北区十条にある東京朝鮮中学校が最初であった。
朝鮮学校の教科書
・朝鮮歴史の教科書
朝鮮歴史に関する教科書は現在、「朝鮮歴史」、「現代朝鮮歴史」、「世界歴史」があり、朝鮮歴史の自律的な発展が描かれている。保護者からの声も反映されていて、子供たちの年齢や好奇心を考慮し朝鮮歴史の有名な人物をより多く紹介するような努力がなされているという。
・日本と親善を深めるための教科書
朝鮮人でありながらも日本社会で生きていくための能力、日本人と友好や親善を深めることを目的としてつくられている。例えば初級学校の4年生の教科書では日本の地域区分に関するイラストと記述が朝鮮語で記されている。日本や日本社会に関して記述のある教科書としては、「社会」、「世界歴史」、「世界地理」、「日本語」がある。
チマチョゴリ切り裂き事件
チマチョゴリ切り裂き事件とは1994年の5月から6月にかけて、登下校中の朝鮮学校の女子生徒が着用していた、チマチョゴリが引き裂かれた事件である。日本の警察に出された被害届は22件であるが、朝鮮総連は被害件数は124件であると主張している。チマチョゴリとは朝鮮の民族衣装であり、上着の襦(チョゴリ・男女兼用)と巻きスカートである裳(チマ)からなり、裳と襦を両方をあわせてチマチョゴリと称す。このチマチョゴリを当時の朝鮮学校の女子生徒は制服として着用していた。制服として着用されていたチマチョゴリは、白い襦と黒い裳であった。この事件後朝鮮学校では第二制服が作られた。第二制服は日本の学校でも多く着用されているブレザータイプのもので、現在は多くの朝鮮学校で第二制服が主に着用されている。
参考文献
・朴 三石 「知っていますか、朝鮮学校」2012 岩波ブックレットNo.846
・「チマチョゴリ切り裂き事件」、「チマチョゴリ」 wikipedia
・中学で使用していた資料集(表紙、最後のページがないため詳細は不明)
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