中国の大気汚染
出典: Jinkawiki
概要
地域によって大気汚染の主な発生源も 異なるが、中国全土から見れば、慢性的な 大気汚染の主な原因として、発電所や工場 で石炭の大量消費および近年の自動車の急 速な普及が挙げられる。中国では、一次エ ネルギー総消費量における石炭の構成比が 圧倒的に大きい。2011 年の一次 エネルギーにおける石炭の構成比は 68.4%であり、78 年以降石炭の構成比に大 きな変化がなく、7 割前後を維持している。 石炭の約半分は火力発電所に使われて いるほか、製鉄、セメント工場にも大量に 消費されている。しかし、中国国産の石炭 は硫黄含有率が高く、排煙脱硫装置が急速 に導入されているにもかかわらず、運転費 用が高く、排煙脱硫装置の稼働率がそれほ ど高くないという問題もある。