キリスト教4

出典: Jinkawiki

2014年7月24日 (木) 17:12 の版; 最新版を表示
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目次

キリスト教とは

 キリスト教は、紀元1世紀にパレスチナの辺境に生まれたユダヤ人イエスが、当時のユダヤ教を批判して、すべての人を救う神の救済の意志を説き示したことに端を発している。イエスの教えは、パレスチナにおいて外国による支配と国内の特権階級による重圧の下に苦しんでいた民衆の間に急速に広まった。しかし、その教えが一部有力なユダヤ教徒などから危険なものとみなされ、イエスは新しい宗教を創始する暇もなく、十字架にかけられて処刑された。キリスト教は、イエスの死後、その弟子たちによって始まった。  キリスト教はユダヤ的な伝統と、ギリシア的な伝統の上に形成されてきたという点で、文化融合的側面を持っている。イエスとその弟子たちはアラム語という言語を話すパレスチナのユダヤ人であったが、初期のキリスト教の形成者の多くはギリシア語を日常語とするユダヤ人や、ユダヤ教に属さない人々であった。キリストはギリシア語で救い主を意味する。キリスト教では神は、イエスの死というものを通じて、その救いの愛を人々に知らせたとされる。キリスト教は、イエスを神から遣わされた人々の救い主であると信じ、それを公に表明することによって結ばれた、多様な人々からなる信仰共同体の宗教として生まれた。


キリスト教の主要教派

 キリスト教は、欧米圏を中心に世界238カ国に約20億の宗教人口をかかえている。キリスト教を教派別にみると、カトリック約10億、プロテスタント約3.5億人、東方正教会2億、英国教会0.8億となっている。ヨーロッパでは、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルなどのカトリック諸国、ドイツ、オランダ、北欧諸国、イギリスなどのプロテスタント、ギリシア、東ヨーロッパ、ロシアを含む東方正教会に分かれる。


旧約聖書と新約聖書

 聖書は旧約聖書と新約聖書で形成されている。旧約は神がもともとイスラエル人と結んだ契約を意味し、新約はイエス・キリストを通じて新しく人々と締結した契約をその内容とする。パウロはコリントの信徒への手紙に3章6節で「見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる」というエレミヤ書31章31節の言葉に基づいて、「新しい契約」という用語を使っている。キリスト教的な立場からみると、旧約聖書はキリストの到来に対する約束に当たり、新約聖書はその約束の成就を意味する。


参考文献

図解雑学キリスト教 挽地茂男 ナツメ社

キリスト教の世界ー大学生のためのキリスト入門ー 横手征彦 学術図書出版


  人間科学大事典

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