締約国会議(COP)
出典: Jinkawiki
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締約国会議(COP)
締約国会議(COP)は、気候変動枠組み条約(UNFCCC)に基づき、条約の具体的な履行について議論することを目的として設置された。1995年以降、気候変動枠組み条約の最高機関として毎年開催されており、現在190カ国から合計1万人近い関係者が出席している。
第1回締約国会議(COP1)は、1994年3月にドイツのベルリンで開催された。そこでは、2000年以降の取り組みの検討課題や手順を定めた「ベルリン・マンデート」が採択された。第3回締約国会議「地球温暖化防止京都会議」(COP3)は日本の京都で開催された。そこで先進各国に対する法的拘束力のある排出削減目標値を設定することが合意された。=「京都議定書」の採択。
第4回締約国会議(COP4)では京都メカニズムの各テーマについて、議論と方向性が示された。しかし、排出枠の移転獲得量の上限設定に関して、上限設定を求める欧州連合(EU)諸国や途上国と、それ以外の先進国との間で意見が対立するなどし、会期中に議論が結束しなっかた。その為、その後の第6回締約国会議(COP6)を受けた2001年7月のCOP6再開会合で部分ながらも合意が得られた。(ボン合意)また、COP6では、アメリカの森林吸収分の目標達成へ利用を最大限に認めること、京都メカニズムの利用の制限をしないとの主張が通らず、アメリカは一方的に京都議定書から離脱した。しかし、2007年にオーストラリアが京都議定書の批准を宣言したことにより、先進国のうちで京都議定書を締結していないのはアメリカのみとなった。オバマ大統領は、京都議定書への復帰は見送ったものの、COP15で採択が目指されたポスト京都での国際協調を約束したため、COP15に世界的な関心と注目が集まった。
参考文献
・図解入門ビジネス 最新温暖化対策の基本と仕組みがよ~くわかる本(秀和システム)
ハンドルネーム:るんるん