ICE
出典: Jinkawiki
学びの過程を、アイディア(Ideas)とつながり(Connections)と応用(Extensions)の3つのカテゴリーに分けた学習方法のことである。
アイディアとは学習を形作るブロックのようなもので、ある過程における複数のステップ、必要な語彙、初歩的な技能など、新しいことを学ぶのには欠かせないものである。新しいことを始めるとき、我々は自分がどのような手順で始めればよいのかという、取るべき方法を知りたいと思う。そして要領をつかむまでそのやり方をきちんと守る。このような自分が行うことの「手順」をアイディアという。アイディアで得た手段という知識の一つ一つを関連づけていくことをつながりという。知識の一つ一つにはつながりがあると知り、学習の理解が深まってゆく。応用とは学びの成長における最終段階を示し、学習者が意識的に知識と知識を関連づけようとしたり、自分の過去とつなげたりしなくてもよくなった時に現れる。学んだことを十分に自分のものにしているので、それらが分のアイデンティティの一部となっている。
学びにおける段階であるアイディア(Ideas)つながり(Connections)応用(Extensions)は表面的な学習から深い学習へと学びが深まっていく過程をそれぞれあらわしている。
ICEの有益性
学習者である生徒がどれだけ前進したのかを、本人のスタート時点と比べて評価できる点である。勉強を始めた時に本人が同じクラスの他の生徒と比べて進んでいたのか遅れていたのか、それとも同じくらいだったのかは関係ない。教師はICEに基づいて、生徒が今どこにいるのかにかかわらず、さらに学びを深められるようそれぞれに助言と課題を与えることができる。成長し始めたばかりの生徒でも前に進んでいることが確実にわかるので不満を感じずに済む。また、教師は生徒に修得してほしいことを、それぞれの生徒のニーズと特徴に合わせて調節することができるようになる。