白熱教室

出典: Jinkawiki

2015年7月29日 (水) 17:33 の版; 最新版を表示
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'≪白熱教室とは≫' 『白熱教室』はマイケル・サンデルによる『ハーバード白熱教室』を原点に、日本の大学教授らによる『白熱教室JAPAN』、ティナ・シーリグの『スタンフォード白熱教室』、シーナ・アイエンガー(英語版)の『コロンビア白熱教室』などから続くシリーズ番組で、関連番組も放送されている。

原点となる『ハーバード白熱教室』はWGBHが制作したもので、他はNHKが制作、その際に「サンデルの、学生を議論に参加させる講義スタイル」を引き継いだ。

'≪大切なのは個々の生徒の意見≫' さん出る教授の授業も、その本質は、彼が「正義」について考えることを学生に説くというものではない。「人の命に値段をつけることは正当か?」と学生たちに投げかけると、一人の学生が「家族を失った人の気持ちなど、値段をつけられないものがあるのか不可能だ」と一つのスタンスを表明する。それに対して、すかさず別の学生が「どこかで値段をつけなければならない」と反論する。どちらが正しいということではありません。学生同士を講義させ、自分の意見と対峙する別の意見もあると認識させることで、考える力や、それを表現する力、自分の意見をまとめあげる力をつけさせるのです。

'≪何のために、そこまで学生たちを悩ませるのか≫' 日本の大学では、よほど変わったゼミでなければ、人生について考えさせることは少ないでしょう。ところがアメリカでは、日本人が考える以上に、人生のこと、仕事のこと、自分が向かおうとしている進路は正しいのかということを、学生たちに考えさせるのです。大学は決して、知識やスキルを学生に授ける場ではない。考えさせ、悩ませ、本人にとって最善の選択ができるようにうながす場。日本人が思う以上に、人間教育の精神が強いのでしょう。ハーバード・ビジネススクールのような、目的や役割がハッキリした高等教育の場ですからそうなのです。まだ考えができ上がっていない基礎の段階の若者が学ぶカレッジや高校では、より顕著にそうした考えが出てきます。だから学生のほうも必然的に目的意識が高くなるのです。

参考文献 ・「私が白熱教室で学んだこと」 石角友愛


  人間科学大事典

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