四大公害病4
出典: Jinkawiki
概要
日本の公害の原点である足尾銅山鉱毒事件が起きてから30年後の1920年に神奈川県流域にイタイイタイ病が発生し、その後熊本水俣病、四日市ぜんそく、新潟水俣病が起こり社会問題となった。
公害病の種類
イタイイタイ病 戦前から、富山県神通川流域で発生。症状は骨がボロボロになり、痛い痛いと言いながら亡くなる。認定患者は195人である。
熊本水俣病 1953年ごろ、熊本県水俣地区周辺で発生。症状は内臓や運動障害などの神経症状に影響する。認定患者は四大公害病の中で一番多く2271人である。
四日市ぜんそく 1960年ごろ、三重県四日市市コンビナート周辺で発生。症状はぜんそく発作であり呼吸困難を起こす。認定患者は次に多く1909人である。
新潟水俣病 1964年ごろ、新潟県阿賀野川流域で発生。症状は熊本水俣病と同様であり、内臓や運動障害などの神経症状に影響する。認定患者は699人である。
裁判
四大公害病にかかった人々は原因となった会社側を提訴し四大公害裁判が起きた。四大公害裁判では患者側の全面勝利という形で終了した。また、この裁判を受け企業や行政の公害への取り組み方に対し大きく変化するようになった。国、地方公共団体の対応に対しての責任はこの裁判では問われることはなかった。そして、1967年8月3日に公害対策基本法が制定された。数ある公害の問題から大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、地盤沈下、悪臭、土壌汚染の以上7つを公害として認めている。1972年に環境庁が設置された。公害防止、環境保全を推進することを目的としている。
参考文献 浜島書店 最新図説 現社
S.N