スウェーデンの保育サービス
出典: Jinkawiki
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<児童保育の諸形態>
スウェーデンの公的児童保育は、1~12歳までの子供に拡大されている。義務教育は7歳からであるが、1997年秋から、6歳児就学を可能にしている。小学校内に「0年生」を設置し、6歳児活動をするよう整備されている。
①就学前学校
親が働いている場合、原則として子供が1歳から就学前までの間に入所することができる、1週間に5日間、1日12時間体制で、子供は5時間以上保育所で過ごすことができる。親は開所している時間帯の間に、仕事や学業にあわせて、子供の特別なニーズに合わせて全日保育を利用することができる。子供たちは登録され、親は利用料を払うことになるが、その費用は家族の収入と子供の出席回数によって異なる。
2004年では、1~6歳の全児童の54.4%にあたる人が就学前学校に通っている。子供たちは、15~20人のグループに分けられており、3人の保育士が配置される。
②家庭保育所
両親が働いている12歳以下の児童を対象に、保育担当者がその人の自宅内で数人から10人程度を保育する。
このうち、3家族の子供を一人の保育士が預かる方式を「3家族保育システム」という場合がある。3家族ぐらいが集まって部屋に余裕のある家庭で子供を保育するか、あるいは親の就労や就学にあわせて交代で子供を保育するか、といった方法である。
1980年代後半から着実に減少している。
③開放型就学前学校
親または育児従業者が在宅の場合に、その子供たちのための正規の就学前学校に代わる1つの選択である。
一週間の開所日数、一回の開所時間などは施設によってまちまちである。児童は登録の必要もなく、任意の時間に来所して利用することになる。ほとんどの場合、保育料も無料である。
1999年時点で約900存在するが、近年はさらに減少傾向であり、2003年には550に減っている。
④学童余暇センター
両親が働いている12歳以下の学童を対象に、学校の登下校の前後か夏休みなどの休暇中に開かれる。学童余暇センターは年中開かれているが、日々の開所時間は親の予定によって変化する。保育料は低額である。
学校教育を補足するものであり、子供たちの発達を助け、そして子供たちに有意義なレクリエーションを提供している。2004年現在、6~9歳児の74.6%、10~12歳児の10%が通っている。
⑤開放型学童余暇センター活動
10~12歳の学童のための、学童余暇センターや家庭保育所に代わる1選択肢と規定されている、放課後から夕方にかけて開放されている。
この施設はあまり広がっていない。
⑥就学前クラス
コミューン(=市)が提供する無料の就学前教育である。主として5~7歳児を対象とした教育的観念の強いグループであり、指導には就学前教育の教師や保育士が担当する。