伊那小学校
出典: Jinkawiki
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総合学習教育
長野県伊那市立伊那小学校では昭和52年より30年以上、通知表や時間割を使用しない教育体制を実施している。全国的に総合学習の必要性が浸透する以前より実質的に教育に取り組んだ数少ない実例である。
通知表に関しては生活面での評価を〇×形式で表記した類似したものがあるが、学習内容に関する評定はされていない。
時間割に関しては(特に高学年は)担任教員に時間管理を一任しており、授業計画にのっとり授業を進めるため、一日の内にそれらをこなすといった形になっている。 この学習形態は開始当初から賛否両論であった。一般的な教育形態を求める声も多く、学校の対応も年々変化しつつある。
低学年の学習内容
低学年では学習内容の中心自体が自然に関する総合学習である。代表例としては小学校に入学して間もなく始まる「生物の飼育」である。飼育する生物は小学生本人が決めることが多い(まれに教員が指示する場合もある)。選ばれる生物は本格的な酪農施設を必要とする大型の動物な場合も多くある(ブタ、チャボなど)。映像化した資料が有名であるためあまり知られていないが酪農関係だけでなく、農業体験、環境保持活動学習なども行われている。
周辺の地域の小学校
全国的に総合学習の必要性が認知されてきてから、周辺の小学校は伊那小学校での総合学習に習い自然をテーマにした学習に力を入れている事が多い。その為周辺の小学校が総合学習の時間に伊那小学校を訪れる事もしばしば見られる。
余談だが伊那市立伊那小学校を含む長野県南部地方やそれに接する各教室ではかなり高い確率で生物を飼っている。無論その地域が動植物に恵まれた環境であることも要因の一つではあるが、大きな理由として伊那小学校の存在があり、周辺の小学校での教員の理解が深い傾向がある。そのため、一般的な小学校で飼われる生物(メダカ、ザリガニなど)の範疇を超える例も見られる(ヘビ、ネズミ、ヤマメなど)。