姫路城
出典: Jinkawiki
姫路城
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概要
姫路城は播磨国飾東群姫路(現在の兵庫県姫路市)にあった日本の城。シラサギが羽を広げたような優美な姿から別名「白鷺城(はくろ・しらさぎ)」の名で親しまれている。池田輝政の居城として江戸時代慶長年間に築城された。播磨平野の小丘陵にある代表的な平山城で、五層七重の大天守を中心に3小天守が渡櫓で結ばれた連立式天守閣の遺構が現存し、建築物は国宝や重要文化財、城跡は国の特別史跡に指定されている。この他にも、日本100名城、平成百景、美しい日本の歴史的風土100選などにも選ばれている。1993年12月には、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に奈良県の法隆寺とともに登録され、日本では初の世界文化遺産となった。 「姫路」の名は、播磨国風土記に出てくる「日女道丘」に由来している。神代の昔、大汝命(おおなむちのみこと)は、その子火明命(ほあかりのみこと)があまりに乱暴者なので、海へ出た際、捨ててしまおうと島に置き去りにして船出。ところが、船が出て行くのに気づいた火明命は大変怒り、風波を起こして船を難破させてしまった。そのとき、船や積荷などが流れ着いた場所の一つが「日女道丘」で、現在姫路城のある「姫山」であるとされている。地名としての「姫路」という呼び方は、江戸時代初期、池田輝政が姫路城を築き、城下町を整備した当時の文献に見られる。
情報
・城の要塞としての機能性は、縄張(設計・構成・仕組み)のよしあしで決まる。姫路城の縄張は、抵抗(防御)線が3重の螺旋形になった複雑巧妙なものであり、これは江戸城と姫路城にしかないもの。 ・姫路城はその400年の歴史のなかで、戦にまみえることなく、近代の戦火に会うこともなかった、めずらしい城である。その結果、天守や櫓、門などの保存状態が非常によいうえ、他に類例のない遺構も多く、極めて貴重な文化遺産となっている。 ・5重6階の大天守と3つの小天守が渡櫓で繋がり、幾重にも重なる屋根、千鳥破風や唐破風が、白漆喰総塗籠造の外装と相まって、華やかな構成美を造っている。 ・大天守の大きさ:姫山・石垣が14.85m、建物が31.5mで合計海抜92m。 心柱の大きさ:東西に2本、高さ24.6m、根元直径95cm、末口42cm。 面積:内曲輪以内の面積は230,000㎡、外曲輪以内の面積は2,220,000㎡。
交通アクセス
電車:大阪駅からJR東海道・山陽本線で姫路駅下車 新快速で約1時間 東京駅からJR東海道新幹線ひかりで約3時間半 自動車:中国自動車道[福崎]から播但連絡道[砥掘]を経由し、国道312号線を姫路市街へ 徒歩:JR姫路駅(北口)より約15分
年間スケジュール
1月1日 天守閣長壁神社元旦祭(献茶) 4月上旬 姫路城観桜会(三の丸) 4月6日 しろの日 6月1日 姫路城修復記念献茶式(表千家、天守閣) 6月22日~24日 ゆかた祭り(姫路城、長壁神社) 8月 姫路お城祭り(姫路城周辺)、姫路城薪能(三の丸) 中秋の名月の日 姫路城観月会(三の丸) 10月中旬~11月中旬 姫路城菊花展(三の丸)
参考資料
姫路市姫路城公式HPhttp://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/(2015年7月31日閲覧) 全国歴史教育研究協議会編「日本史B用語集 改訂版」、山川出版社、2013年 世界遺産姫路城http://www.tabian.com/tiikibetu/kinki/hyogo/himejijyo/(2015年7月31日閲覧)
ハンドルネーム:虎きち