アメリカのティーンコート
出典: Jinkawiki
2008年7月2日 (水) 22:51 の版; 最新版を表示
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ティーンコートとはアメリカで取り入れられている「少年法廷」のことである。 この「少年法廷」は記録に残らない(犯罪記録は警察が管理)非公式な裁判である ため、少年の社会復帰にたいし障害が少なくなる。また法廷を組織するのも同世 代の少年たちであり、自己の犯した行為を考えさせる。ここでの目的は犯罪行為 に主眼をおくのではなく、具体的な事件などの処遇課程に少年たちを関わらせる ことにより、犯罪行為の意味合いや司法制度についての理解を深めさせるといっ た教育的プログラムとしての役割がある。アメリカは犯罪数が世界的に見ても多 く、少年犯罪についても例外ではない。そもそも法制度というものは大人たちが 大人を対象にして考え出したものであり、少年犯罪における少年たちの心情を理 解するには限界があった。犯罪を犯した少年が同世代の少年たちに裁かれる。こ れは不安定になり大人には理解することができにくくなってしまった少年の心を 理解するのには、非常に進歩的な制度であるといえる。アメリカは訴訟大国とも よばれ、裁判制度に対して非常に進歩している。日本での「少年法廷」の検討も あるようだが、実際に取り入れるのはまだ先のことであろう。