スポーツ障害
出典: Jinkawiki
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スポーツ障害
スポーツ障害とは
スポーツ障害は主としてスポーツによる使いすぎ(オーバーユース)を原因として発生するものである。すなわち、腱、靭帯あるいはその付着部、関節軟骨をはじめとする関節構成体、さらには骨組織などに繰り返し負荷が加わることにより、これらの組織やその周囲に炎症が生じたり、組織自体の変性や破綻が起こることを指す。特に最近では、成長期の子供たちのスポーツによる故障が増えてきている。
障害の種類
よく起こるスポーツ障害の部位やその種類として
・肩 野球肩、腱板損傷
・肘 野球肘、テニス肘
・腰 腰椎分離症、椎間板ヘルニア
・膝 前十字靭帯損傷、半月板損傷
・下腿 シンスプリント、アキレス腱断裂
などが挙げられる。これらはすべて、スポーツをすることによって大きな負荷がかかり故障や怪我といった形で、スポーツ選手たちを苦しめるのである。
治療法
多くの場合、数週間から数か月安静にしていれば症状が和らいだり治ってしまうものだが、断裂や神経の損傷などといった場合、手術が必要なことがある。また、その障害の部分の周りの筋肉を鍛えたりインナーマッスルの柔軟性や筋力を高めるトレーニングを行って様子を見る必要がある。 RICE処置なども効果的である。RICEとは、Rest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとった処置法で、怪我や故障をしたとき、すぐにスポーツ活動を停止し、局部をアイシング、圧迫し心臓より高く挙げることで、炎症を抑え、治療を早めることができ競技への復帰を早めることができる。
予防法
予防法としては、一番はやり過ぎないことである。使いすぎ症候群とも呼ばれるスポーツ障害である故、特に成長期である子供の時期からやり過ぎてしまうと、選手生命を短くしてしまう可能性もある。また、自分の筋力や体に合った道具を使うことだ。がむしゃらに練習しても意味がない。自分の体や調子に合った練習法や道具を見つけることが、長くスポーツを続けるうえで重要なことなのである。
参考文献・URL
「基礎から学ぶ!スポーツ障害」 鳥居俊