為替介入
出典: Jinkawiki
為替市場の急激な変動により企業収益や国内経済に大きな混乱がもたらされたとき、通貨当局は混乱を収拾するために為替市場への介入を行うことがある。具体的には外国為替を売買することで急激な為替変動を抑制したり望ましい為替水準へ誘導したりすることをいう。
日本においては財務大臣の指示に基づき日本銀行が外国為替の売買を行う。2001年9月に起きたアメリカ同時多発テロ後のドル安に対しては、日本を含む複数の主要国の通貨当局によってドル買いの協調介入が行われた。
為替介入によって得られた外国為替は外貨準備として国庫に蓄えられる。この外貨準備は、海外の証券を保有することや外貨預金などに運用されている。これらの使用は為替市場を通さずに行われるため、為替レートに左右されない運用が可能である。
参考資料
経済用語の基礎知識 第一勧銀総合研究所(編著) ダイヤモンド社 2002
入門経済学 井原哲夫(著) 東洋経済新報社 2005
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