経済発達段階説

出典: Jinkawiki

2015年8月1日 (土) 10:39 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→

経済の発展段階にみられる共通の現象を抜き出し、発展の程度の低い段階から高い段階へと並べて捉えようとする理論のこと。

スミス、リスト、ビュッヒャー、シュモラー、ヒルデブラント、ゾンバルト、マルクスなどの学説にみられる。

現在ではロストウの発展段階論が有名である。


【ロストウの経済発展段階論】

第1段階:伝統的社会 産業構造が在来産業のモノカルチュアで、労働生産性も低い。 食料確保のための農作業が主な経済活動になっている。


第2段階:離陸先行期 経済の成長局面・好循環局面(1人当たりのGNPが持続的に上昇していく期間)に移る準備を徐々に整えていく期間である。


第3段階:離陸(テイクオフ) 貯蓄率と投資率が急速に高まり、1人当りGNPは持続的な上昇を開始する。

離陸期の特徴

・投資率が5%以下から10%以上に増加

・主導産業があらわれ他の産業部門の成長を誘発

・経済成長を持続するための政治的・社会的・制度的な枠組みが成立


第4段階:成熟化 近代的産業技術が全分野に広がり、重化学工業が主導産業となる。また産業構造は第2次産業に特化する。


第5段階:高度大量消費 国民一般の所得水準が更に上昇し、消費需要の構造が変化する。 耐久消費財やサ-ビスに対する需要が爆発的に増大する。


参考文献

ロストウ理論 http://note.masm.jp/%A5%ED%A5%B9%A5%C8%A5%A6%CD%FD%CF%C0/

「経済発展段階論」 http://www1.meijigakuin.ac.jp/~miyamoto/CEH/dankairon.html


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成