宗教戦争

出典: Jinkawiki

2015年8月4日 (火) 02:37 の版; 最新版を表示
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宗教戦争


概要

宗教上の対立が原因、もしくは主因とみなされる戦争のこと。多くの場合は、 宗教上の対立のほかにも他の政治的、経済的、領土的な利害的問題が複雑に絡み合い存在していることが多い。



世界史上の代表的な宗教戦争の例

・ユグノー戦争

 1562年~98年にフランスで展開されたカトリック教徒の新教派対旧教派の対立。世界史上で最も有名な宗教戦争の一つ。

 ユグノーというのはフランスのキリスト教徒カルヴァン派の呼び名であり、フランス語では乞食などと訳されカトリック派はカルヴァン派教徒をそう罵った。

 国内で急成長した新教徒に対し時の国王アンリ二世(フランソワ2世)は厳しく弾圧を加えたが、予定説などを強調していたカルヴァン派は  商工業者を中心に貴族にも信者を広げていった。 当時の貴族たちは商工業者の勃興、王権の強化の中で自分たちの地位が不安定な状態に置かれていたので  疑心暗鬼となり互いに党派を作って争っていたが、それに新旧教徒の対立が結びついたと思われる。


・オランダ独立戦争(八十年戦争)

 ネーデルラント(現オランダ、ベルギー地域)はハプスブルク家の領地であったがハプスブルク家がオーストリアとスペイン=ハプスブルク家に分離してから、スペイン領とされていた。  ネーデルラント南部のフランドル地方では早くから毛織物工業が発達しており商工業が盛んであったがその利益は本国スペインに抑えられていた。  またこの地には新教徒カルヴァン派が多く、本国スペインの旧教派との宗教的対立も多かった。そのカルヴァン派に対しスペイン国王  フェリペ2世がカトリック信仰を強要したことから、1568年にネーデルラント地域から反乱が始まった。これがオランダ独立戦争の始まりである。


・三十年戦争

1618年~48年の30年間にわたって行われたドイツ内の新旧両派の対立から始まった大規模な国際紛争。「最後で最大の宗教戦争」と呼ばれている通り、

色々なヨーロッパの国々を巻き込みヨーロッパの覇権争いが行われた。当時ヨーロッパの覇権を握っていた貴族であるオーストリア・スペインの

ハプスブルク家とそれに対抗したフランスのブルボン家の抗争を背景とし、オーストリア領ボヘミアのカルヴァン派が神聖ローマ皇帝に反乱を起こしたことが

発端となり、全ドイツからヨーロッパに広がっていった。


参考資料

[1]

[2]


HN.熊

 


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