地球温暖化否定論

出典: Jinkawiki

2008年7月7日 (月) 02:31 の版; 最新版を表示
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 地球温暖化問題に関しては、政治の分野を中心に国際的に広く認められており、地球温暖化や気候変動の研究に関わる多くの学術団体や科学者・研究者も、この考えを支持している。しかしその一方で、この問題には懐疑論や異論が存在している。

 例えば地球の温暖化は、大気中のCO2濃度の増加が原因なのではなく、活発化した太陽活動のために温暖化していて、その影響でCO2が増えているのであるという説がある。地球の気温というのは基本的には太陽活動によって決まっている。太陽は、およそ11年周期で1周するとされており、これが少し長くなることもある。それは太陽が膨らんでいる時、すなわち活動が活発な時である。地球の気温が高くなるというのは、この太陽の活発化に、ほぼ比例しているという。そして、ハワイのマウナロア観測所でのCO2の長期観測者として知られるC.D.Keelingグループの研究によれば、気温の上がった半年~1年後にCO2が増えているという。また、エルニーニョ発生の1年後にもCO2が増えていたことを発表している。つまり、多くの研究者は、大気中のCO2濃度の増大が気温を上昇させるというが、事実は逆であり、大気中のCO2濃度の増加で温暖化するのではなく,気温(海面温度)の上昇でCO2濃度が増えているというのである。

 また、地球温暖化がもたらす海面上昇についても異論がある。温暖化の影響で南極の氷が溶け、海面が上昇しているとされているが、温暖化によって氷が溶けたとしても、南極の大部分が氷点下であることには変わりないという調査結果が出ているという。NASA,GISS Web site,Surface Temperature Analysis の調査によると、1960年以降2005年まで南極地域の10年平均気温はマイナス49.1℃からマイナス49.7℃となっていて長期低下傾向が見られている。つまり溶けるのは南極周辺だけである。南極大陸上の氷塊が溶け出し急激な海水面の上昇に繋がるような傾向を見出せていない。そして、地球全体の温暖化によって海水の蒸発も増えているといった事実はあまり注目されていない。その水蒸気は大気循環で南極にも流れ込み氷になっているという。

 このように地球温暖化の原因や影響の予測には不確実性が伴っており、科学的理解が不足する項目や専門家間での意見の不一致が残る項目がある。

参考 槌田敦著 「環境保護運動はどこが間違っているのか」宝島社 1992年    フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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