マルクス主義7

出典: Jinkawiki

2015年8月4日 (火) 23:38 の版; 最新版を表示
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概要

マルクス主義とは、カール・マルクスの思想を受け継ぐ運動や思想の総称である。
マルクスが掲げた思想は「共産主義」であり、マルクスは資本主義の矛盾を解決し、あらゆる社会問題を解決するための基準点として支持していた。なお、共産主義の理想は生産をすべて制御して、資本主義の無秩序と恐慌を克服することだ

マルクス主義の弱点

マルクス主義は、政治を経済に還元しようとした。しかし、人々の主な忠誠心が経済階級にあることは稀である。
またこれは、国家が特定の階級の単なる道具にすぎないとみなしてしまったという過ちだ。たしかに資本家は自国の政治に大きな影響を及ぼすことがある。しかし、彼らの狭い自己利益が外交政策を主導することはほぼないのだ。
そしてマルクス主義は、歴史の進歩について過度に硬直した理解を持っていた。マルクスとその弟子たちは、偶然と人間の選択の双方が果たす役割について過小評価していた。

マルクス主義の評価

マルクス主義が掲げた「共産主義」を取り入れた国同士で戦争が起きていたこともあったが、なによりそれと比べて資本主義国では平和が続いていた。例えば、1969年の中ソ紛争、1978年のヴェトナムのカンボジア侵攻、1979年の中越戦争だ。しかしマルクス主義者はこれらの原因を説明できなかった。
しかしグローバリゼーションによって経済格差が拡大してしまった。それゆえに、国によっては社会主義を見直すことがある。実際、日本も資本主義を中心にしつつ、ところどころで社会主義的政策を行なっている。だから、上記の戦争についての解説不可のように論理性に欠けるところがみられることもあるが、国の政策で社会主義を参考にすることもある。


参考文献:大澤真幸、他3名(2014)『ナショナリズムとグローバリズム 逆境と愛国のパラドックス』(ワードマップシリーズ)新曜社
Joseph S.Nye,Jr.、David A.Welch、田中明彦・村田晃嗣訳(2013)『国際紛争―理論と歴史[原書第9版]』有斐閣
ハンドルネーム:Ni-yon-zero


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