チャイナ・シンドローム
出典: Jinkawiki
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概要
チャイナシンドロームは、1978年アメリカで原子力発電所の本質をテーマにした映画で、スリーマイル島の原発事故を予見するかのように作られた。女性TVキャスター、キンバリー・ウェルズが原発を訪れる所から映画は始まり、見学中の原発でチャイナシンドロームが起こっていたことを知ったウェルズらが、事実を放送しようとするが、電力会社により放送は中止になってしまう。発電所内でも所員のジャック・コデルは原発の異常に気づいており、電力会社に再検査を依頼するが断られてしまう。コデルはウェルズと会合し、原発不備の証拠書類の提供を約束したが、原発建設会社の妨害により身の危険を感じたコデルは原発に逃げ込み、制御室にたてこもった。ウェルズを呼び真実を白日のもとに晒そうとしたが、踏み込んできた警官隊に射殺されてしまう。発電所の広報担当者は「コデルは精神錯乱だった。」と発表した。しかし会社に気遣って逮捕に協力したコデルの同僚が「あんな正常な男はほかにはいない。彼は発電所の危険を知っていた。彼こそ英雄だったんだ。」と言った事をウェルズは涙をこらえて放送し、真相の究明を訴えた。尚チャイナシンドロームとは炉心溶融事故の恐ろしさを表現した造語のことである。この映画の放映後スリーマイル島で原発事故が起こり、この映画は大ヒットした。
映画の影響力
「原発事故が起こった際の対応策について」「廃棄物の処理はどうするか」についての論議が盛んになる。当時の原発「安全神話」が崩れ、原発の危険性が明るみになる。
参考文献 http://www.geocities.jp/ookaminami/china.html http://www.cnic.jp/knowledge/2746 http://d.hatena.ne.jp/souheki1009/20111206/p1